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反逆の大地-Hells of Rebellion-番外編                     眠らぬ逆夢は気まぐれを泳ぐ~第2話~

〈注意事項〉

・このお話は「反逆の大地-Hells of Rebellion-」(ECOの同人作品)
 の、3次創作です。

前回の続きとなります。
 そちらの注意事項含む、ご理解頂いた方だけお進み下さい。



それでは、どうぞ
 

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テーマ : エミルクロニクルオンライン
ジャンル : オンラインゲーム

反逆の大地-Hells of Rebellion-番外編                     眠らぬ逆夢は気まぐれを泳ぐ~第1話~

〈注意事項〉

・このお話は「反逆の大地-Hells of Rebellion-」(ECOの同人作品)
 の、3次創作です。

・今回、我が家のエラトスが出演させて頂きまして、
 作中で語られなかった彼の舞台裏を勝手に描いたものです。

・そこまでは触れてませんが、一応ネタバレ注意でお願いします。

・出番の割合に対し、少し長めの内容となってます。
 その為、話数が分かれます。

・いきなり始まります。
 作品内容が頭にあることを前提としているので、
 細かい情景や説明などは省略しております。

・また、我が家独自の解釈や設定を含んでおります。
 分からない単語などありましても、一旦はなんとなくでお受け取り下さい。

・言い回しが可笑しい、読み難い、分かりずらい、等の
 諸々の文句や不満、苦情なども出るかもしれません。
 しかし、です。

 うるせぇ素人作品にベチャクチャ文句言うんじゃねぇ!
 こちとら自己満でやっとんねん、黙って雰囲気で楽しんでけ!!


 ……と、広い心で読んで頂けますと有り難いです。

・皆様のご理解とご協力の上で、それでも読んで頂けましたら、
 この先よりお進み下さい。



それでは、どうぞ
 

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STORY PALLET~サイド:シアン~            白兎英雄物語

『それは昔々、遠い昔のお話です』
その昔、アクロニア大陸にはいくつもの国がありました。
『ある所に、小さな国がありました』
これはその中の1つ、とある小さな国の物語。
『その国には、1人の魔女が住んでいました』
剣も魔法も、あらゆる人々が暮らすその国に、
『その魔女はとても強い魔女で』
魔術に優れた、1人の女性がいたという。
『どんな悪者も逃がさない、絶対に懲らしめることから』
国に仕えるその人は、如何なる敵をも追い詰め、慈悲もなく仕留める。
『狩りのする犬、猟犬のようだと』
その姿を例え、彼女はこう呼ばれていた。
『みんなから『猟犬の魔女』と呼ばれていました』
『猟犬の魔女』と。


『しかし、ある時でした』
しかし事件は突然起きた。
『猟犬の魔女は、国の王様とケンカをしてしまいました』
その強過ぎる魔女の力を恐れた王は、国から離れて欲しいと魔女に話した。
『怒った魔女は、国のみんなに悪さをするようになりました』
長年仕えた王の言葉に傷付いた魔女は、国への復讐を試みたのだ。
『国中がメチャクチャになってしまい、みんな悲しい思いをしていました』
家を焼き、魔物を放ち、財宝から人の命まで、奪えるものは全て奪った。
『王様が困っていると、1人の剣士がやってきました』
「どうすればいい」己の無謀さが招いた事態に苦しむ王。
そんな王の前に、1人の剣士が名乗りを上げた。

『剣士は「私が魔女を懲らしめてみせましょう」と言いました』
「王よ、私めがあの魔女を止めてみせます。どうか、ご決断を」



国は、魔女との対決を選んだ。
『その剣士は、見事に猟犬の魔女を倒しました』
激闘の果てに、剣士は魔女を倒した。
『再び国に、平和が戻って来たのです』
「これで終わりだ、猟犬の魔女よ」
『しかし、どうでしょう』
「う、うふふ……終わりですって……?面白いことを言うじゃない……」
『怒った魔女が、剣士に呪いをかけてしまったようです』
「この恨みが続く限り、私は何度でも蘇る!!
 呪ってやる!貴様らは兎だ、猟犬に狩られる獲物だ……永遠に苦しむが良い!!」

『剣士は真っ白なウサギに姿を変えられてしまいました』
そう高らかに嗤いながら、魔女は灰となって消えた。
同時に剣士は、激痛が走ったかと思えば、ウサギのような姿へと変貌していたのだ。

『それを知った王様は、どうにか元に戻せないか』
国へ帰った剣士を見て、王はなんとか元に戻せないか方法を探した。
『国中の魔法使いに訪ねました』
しかし魔女の呪いはあまりに強力で、国の魔術師ではどうすることも叶わなかった。
『しかし、猟犬の魔女より優れた魔法使いは国には居らず』
「なんと愚かなことをしてしまったのだ……どう詫びればいいのだ」
『誰にも呪いを解くことはできませんでした』
「王よ、どうか顔を上げて下さいませ。より良い国になれば、それで満足です」
『せめてものご褒美に、と』
王はその慈悲深さに感銘し、功績を称え、剣士に貴族の地位を与えた。
『王様は剣士を、国を救った「白兎の英雄(びゃくとのえいゆう)」と呼び』
剣士は「白兎の英雄」と称され、大きな屋敷も与えられた。
『大きなお屋敷を与えました』
人々は英雄に感謝し、
『国の人々は、そんな英雄に』
同時に憐れんだ。
『とてもとても感謝しました』
人でもない、獣でもない、そんな異形の姿を見ては
『そして英雄は、人々と幸せに暮らしましたとさ』
「あぁ、なんて可哀想なんだ」と距離を置いていくのであった。


猟犬の魔女とその恨み。

それを倒さない限り、呪いは永遠に続く。

時は流れ、時代は変わり、

それでも尚、その血と共に受け継がれていく、

どす黒い呪いと、真っ白な獣の姿……。



──────

…………

……






ダバババババババァーーーッ


「Σうわわわわわぁっ!!?」バターンッ!


マリーノート顔1
???「……上の空だった意識が呼び戻されると同時に、
    人は熱湯と冷水を同時に浴びた際に冷水、つまりは冷たさの方が
    より敏感に反応するという雑学知識を身をもって学んで頂いたところで、
    大丈夫ですかジアン坊ちゃん?」

ジアン顔6
ジアン「う、うぅっ……確かに、冷たいなと思った矢先に熱いと思って、
    かと思えば、今度は後頭部に痛みを覚えているよ……。
    流石マリーノートは物知りだね、いたたた……」

マリーノート顔1
マリーノート「物思いに耽る余り、水分補給を疎かにしてはいけませんよ?
       頭痛は脱水症状の予兆かもしれません、
       すぐにコチラの淹れ立てのハーブティーを冷めない内にどうぞ」

ジアン顔2
ジアン「気持ちは嬉しいがマリーノート、少し熱過ぎるようだから
    氷を1つ入れて欲しいのだけれど」

マリーノート顔1
マリーノート「まぁ、淹れ立てのハーブティーに氷だなんて。
       冷すことで香りを損ない、更には味を薄めようなど食への冒涜ですよ。
       ハーブティーとそれを淹れたワタクシめに謝罪して下さいませ」

ジアン顔6
ジアン「Σえぇ!?ごめんよマリーノート!!
    それにハーブティーも申し訳ない!温かい内に頂くよ!!」

マリーノート顔2
マリーノート「毎度のことではありますが、こう疑いもせず鵜呑みにされては
       ワタクシ、坊ちゃんの将来が不安で仕方ありませんよ……」

ジアン顔3
ジアン「気に掛けてくれてありがとう、マリーノートは本当に優しいね」

マリーノート顔1
マリーノート「坊ちゃんは馬鹿でいらっしゃいますか?」

ジアン顔1
ジアン「? 馬鹿とは社会の常識に欠けていることだから、
    世間知らずのボクはきっとそうじゃないのかい?」

マリーノート顔2
マリーノート「そこで受け入れてどうするのですか。
       使用人からの罵倒を冷静に分析し、肯定しないで下さいませ」

ジアン顔3
ジアン「肯定もなにも、実際にそうだからね。
    正しいことを言っているのに、どうして否定しないといけないんだい?」

マリーノート顔1
マリーノート「その馬鹿正直さがいずれ苦汁を舐めることにならないよう、
       ワタクシが全身全霊でサポートしなくてはいけないという
       結論が導き出されますね。
       さて無駄話はこの辺りで打ち止めとしまして、
       本日のディナーのご希望はございますか、坊ちゃん?」

ジアン顔4
ジアン「そうだね、今日はハンバーグが食べたいな」

マリーノート顔1
マリーノート「本日のメインディッシュはカニクリームコロッケでございます」

ジアン顔1
ジアン「揚げ物は火傷の危険があるからね、
    作る時は気を付けるんだよ?」

マリーノート顔2
マリーノート「……はい。(無慈悲なまでにボケ殺し……)」



















マリーノート顔1
マリーノート「と、このように天然で馬鹿真面目で無知な
       坊ちゃんことジアン・ラビエント・ウィリアム様と。
       その使用人であるワタクシ、マリーノートを主とした
       日常会話を本日よりご紹介させて頂くこととなりました。
       稀にお時間頂きます際には、うちの坊ちゃんを
       生温かく見守って頂ければ幸いにございます。

       皆様、何卒どうか宜しくお願い致します。
       それでは今回はこれにて、ごきげんよう」

黒の会話はQ&A

 
  
 
 
「たぁ~ぃまぁ~~~」


ブラウニー顔7
ブラウニー「はぁーい、おかえりなさい……♪
      ちゃーんと連れて行ってくれてご苦労様、ローゾフィアちゃん……♪」

ロズ顔6
ロズ「うぃー♪」

ブラウニー顔6
ブラウニー「それにしても全く………クレノーン。
      早々にアイコンの撮り直しにいきなさい、と言った筈よ……?
      それを今日まで放置して……やっとその装いね」

クレノーン顔11
クレノーン「……めんどい、今までので問題なかろぅが……」

ブラウニー顔6
ブラウニー「大いにあるわよ……」



ブラウニー顔7
ブラウニー「あたしのモチベーションが上がるわ♪」

クレノーン顔10
クレノーン「ワシの怒りもな、蹴飛ばすぞテメェ」



ブラウニー顔5
ブラウニー「それはさておき、連れ出してくれた冒険者ちゃんには、
      依頼報酬をお渡ししなくてはね……今日はスイートポテトよぉ……♪」

ロズ顔1
ロズ「しゅいちょ、ぽぺぽ?」

クレノーン顔8
クレノーン「すい、と……?」

ブラウニー顔5
ブラウニー「その舌っ足らずと横文字耐久の無さ、
      要因は違うのに結果として両者とも発音できていないのは
      何故なのかしらねぇ……?」

ロズ顔1
ロズ「……にぇー、あぁね、あぁね?」

ブラウニー顔5
ブラウニー「あら、何かしら……?」

ロズ顔1
ロズ「あぁね、おひぅにね、じぃじ、おくしゅいもっちぇね、くぅの。
   そぇでね、おやちゅ、いっしょがいぃかぁね、おにぇが、したぃの」

ブラウニー顔6
ブラウニー「あら大変、未だにこの子の言葉が翻訳できないわ。
      ちょっと通訳さん、訳してくれないかしら……?」

クレノーン顔8
クレノーン「誰が通訳じゃ……って、そういや今日じゃったかのぉ……」

ブラウニー顔6
ブラウニー「……?
      それで、結局どういった内容なのかしら……?」

クレノーン顔11
クレノーン「……簡単に言っちまえばのぉ。
      昼に薬届けにじぃさん来るけぇ、
      その分の菓子を用意してくれっちゅーこっちゃ」

ブラウニー顔5
ブラウニー「………あぁ、なるほどねぇ。
      ………今日は来客があるなんて、あたし初耳だわ」

クレノーン顔8
クレノーン「身内の予定を他人に知らせる必要があるとでも?」

ブラウニー顔6
ブラウニー「お黙りなさい人間風情が
      まぁいいわ……ローゾフィアちゃんのおじい様ということは、
      貴方のお父様、ということかしら……?」

クレノーン顔7
クレノーン「いんや、ワシにとってもじぃさん的な立ち位置じゃ」

ブラウニー顔6
ブラウニー「的、立ち位置……?」

クレノーン顔11
クレノーン「……妙に長生きな、若作りな奴でのぉ。
      おいちゃん、それこそ子供ン時から知っとるが、
      ヘタすりゃ父親が現役の時からの付き合いかもしれん……」

ロズ顔3
ロズ「うぃっ。じぃじ、じゅっといりゅ、ゃ…しゃ、しぃ、お……!」

ブラウニー顔6
ブラウニー「あら……エミル族の寿命で考えると、妙なお話だわ……。
      貴方が既に相当の年齢であり、その生前からとするなら
      エミル族の肉体限界なんて超越してrカランッカラーンッ

クレノーン顔8
クレノーン「……論より証拠、見た方が早ぇ」









「じぃじーっ♪」

「会いたかったですよ孫娘ー♪」


ゴッ!!


ヒスイ顔7
???「Σうぐっ……い、いきなり銃で殴るとは何事だぁ……!!」

クレノーン顔8
クレノーン「伯父貴よぉ……ロズを冒険者に鍛える任を預かっとる身として、
      過度に甘やかすんは控えて貰いたいもんじゃのぉ……。
      あと、目の前で暑苦しいし気色悪ぃ」

ヒスイ顔6
???「貴方、そっちが本音でしょう……!?」

ロズ顔2
ロズ「うー……じぃじ、だぁじょぶ……?」

ブラウニー顔7
ブラウニー「あらあら、まぁまぁ……中々悪くない、いい男じゃない……♪
      長生きなのも納得だわ、タイアニアですものね……」

ヒスイ顔2
???「まったく、貴方という男は年配だというのn………」

クレノーン顔8
クレノーン「ん……?」

ヒスイ顔9
???「………」

クレノーン顔7
クレノーン「………」




「………待って下さい、貴方その顔は……」









※ロズちゃんは別室でマイブームの折り紙であそんでます

クレノーン顔8
クレノーン「……そんでヒスイの叔父貴、ワシが若返ってしもぅた原因が」

ブラウニー顔7
ブラウニー「あたしの仕業、神業とでも言おうかしら……?
      ヒスイさん、ね……あたし、マドンネンブラウと名乗っている者よ。
      でも呼びにくいでしょうから、ブラウニーって呼んで頂戴……♪」

ヒスイ顔3
ヒスイ「これはこれは……いつも孫娘や、彼がお世話になっております。
    私は少々特殊な体質なもので、それなりに人生経験も豊富ですが……
    まさか、神と称えられる存在をこの目で見る日が訪れようとは」

ブラウニー顔8
ブラウニー「あらあら……人々は信仰する割に、神と名乗ってもその真実を否定する。
      そんな愚かな生き物である筈が、貴方は信じると仰るのかしら……?」

ヒスイ顔11
ヒスイ「まぁ……確かに、その真偽を確かめる方法はありませんね。
    そうなれば、信じる理由はありません。
    しかし、同時に疑う理由もありませんからね……ふふふ♪」

ブラウニー顔7
ブラウニー「まぁ~、時の流れを悠々と漂っているのねぇ……
      そういう生き方、あたし好きよ……ウフフフフ♪
      あ、良ければこのお菓子、お茶請けに如何かしら……?」

ヒスイ顔8
ヒスイ「スイートポテトですね、お言葉に甘えて頂きます♪」

クレノーン顔8
クレノーン「(馴染んどるのぉ……)」

ヒスイ顔2
ヒスイ「しかし彼は困ったことに、連絡を寄越しませんからねぇ。
    まさかこんなことになっているとは、長年生きていても予想外でしたよ」

ブラウニー顔6
ブラウニー「あらあら……じゃあ、彼やローゾフィアちゃんの身内は
      彼が若返った事実を知らなかった
のかしら……?」

クレノーン顔11
クレノーン「………連絡はしたが」

ヒスイ顔9
ヒスイ「え、」

クレノーン顔7
クレノーン「何も知らんかったら、こんなおいちゃんに姪っ子なんぞ
      預けたりせんじゃろーが……。
      連絡は入れたし、兄弟夫婦はちゃんと知っとる。
      驚かれもしたが、丁度良いっちゅーて話が進んでのぉ……」

ブラウニー顔5
ブラウニー「あらあら、まぁまぁ……適応力の高いご家族だこと……」

クレノーン顔8
クレノーン「……こうなった翌日には、一斉送信したんじゃがのぉ……
      叔父貴よぉ、そろそろ携帯電話の1つくらい持っときぃね。
      なんなら作ってやらんでもないが……」

ヒスイ顔4
ヒスイ「……確かに、今の世の中に携帯電話は必要不可欠といっても良いでしょう。
    しかし、死活問題という程ではないですからね………。
    ……なんですか、電話が使えなくとも別に不備は起きていませんよっ」

クレノーン顔8
クレノーン「今現在起きとるのにか?」







ヒスイ顔2
ヒスイ「そもそもです、真偽はさておいて
    神とは普段、一体何を……いえ。
    そもそも、何の神なのかお聞きしても?

クレノーン顔11
クレノーン「冒険者の観察、だか何だかで居座っとる不審者じゃろ……」

ブラウニー顔6
ブラウニー「……その認識の払拭の為にも、キチンと説明が必要なようね。
      いいわ、神の気紛れでお答えしてあげる……。
      まず、あたしが何者であるかという問い掛けにお答えしましょうか……」

ヒスイ顔1
ヒスイ「一般的な認識であれば、火や水といった元素を司る神や、
    言葉だけでしたら、創造神や……あぁ、土地神なんかもありますね」

ブラウニー顔5
ブラウニー「生憎と、あたしは何処かの人間臭い土地神ちゃんとは違って
      人間の認識としては酷くマイナー、むしろ知られていない存在でも……
      地位としてはそこそこ上位に位置する神様なのよ……?」

      「ヘックショーイッ!」「神様きちゃなーい」


ブラウニー顔8
ブラウニー「貴方達、これまでに『神頼み』をしたことはあって……?
      何かを当てたい時、急いでいる時、事件に巻き込まれた時とか……ね?」

クレノーン顔7
クレノーン「……ガキの時にゃ、深く考えんとやっとったかもしれんが……
      自覚がある内ではないのぉ……神も仏も信じとらん」

ヒスイ顔1
ヒスイ「神頼みというと、神様どうか~……と、内心願ってしまうあれですよね。
    確かに意識してやった覚えがあるかといえばありませんが、
    無意識化で願っていた……ことは、あったかもしれません」

ブラウニー顔6
ブラウニー「そう、人々は誰しもが意思とは関係なく神を求めた経験がある……。
      あたしはね、言ってしまえばその神頼みの神様なのよ……?」

ヒスイ顔2
ヒスイ「……ほう」

ブラウニー顔6
ブラウニー「その人間の神頼み、聞き入れるかはあたしの気分次第……
      機嫌が良ければ叶え、そうでなければ聞く耳なんて持たないわ。
      ……うふふ、非道と思うかしら?」

クレノーン顔7
クレノーン「神とかいう存在なんぞ、今も昔も認識は変わらん……。
      気まぐれで、己の劣化複製品みてぇな人間達を弄ぶ。
      それを今更になって、非道だ外道だと騒ぎはせん……」

ブラウニー顔7
ブラウニー「あらあら……本当、つれないわねぇ……♪
      そんなところも、観察のし甲斐があって魅力的なのだけれどね……?」

ヒスイ顔2
ヒスイ「そんな神頼みの……人々の幸・不幸に関わる神が
    観察とはいえ1人の冒険者に肩入れする、というのは
    如何なものかと……」

ブラウニー顔8
ブラウニー「あら、肩入れという程のことはしてなくってよ……?
      あたしは上位神を始めとする神々の総意の結果、
      冒険者の可能性を見届ける役目を担い、
      優れた冒険者であるこの男を観察対象に決めただけ……」

クレノーン顔11
クレノーン「顔がどうの言ぅとった癖に、偉そうに……」

ブラウニー顔6
ブラウニー「黙らっしゃい………餓鬼が
      等価交換に居候として家事を代行しているけれど、
      特別運気を上げたりはしていないわ……あたしはね、見てるだけよ」

ヒスイ顔11
ヒスイ「……なるほど……中々に興味深いお話です。
    その話が事実であれば、彼やその周りには影響はなさそうで
    安心しましたよ」

ブラウニー顔7
ブラウニー「あらあら……♪」






「おいしゃ、おはぁし、おぁった?」
「……まぁな」
「じぃじ、も、おぁった?」
「はい、終わりましたよー♪」
「……あしょ、べぅ?」
「好きなだけ遊んであけちゃいますよー♪」
「甘やかすなジジィ」











「すっかり日が暮れてしまいましたねぇ……」

「子供の相手っつーもんは、慌ただしいばっかりに
 一瞬で過ぎよるのぉ……」

「久々に元気な姿が見れたのは良かったですが、
 老体には堪えますね」

「……まぁ、それでもそうあれる間は、
 無垢で無邪気なままでいさせてやりたいのぉ」

「しかし、そうも言えないのが大人というもの……でしょ?」

「………まぁな」

「いつ、あの子に真実を?」

「……近々」

「自ら進んで汚れ役を買って出るとは……。
 止めはしないが、あまり背負い過ぎるなよクレノーン」

「悪者になった程度で裁かれるもんなら、むしろ願ったりだ」

「……分かった、私は止めはしない。
 ただそんな話を聞いてしまった以上、
 関係者としてその瞬間に立ち会わせて頂きますよ」

「……勝手にしろ」

「えぇ、勝手にさせて貰います。
 ……あの子はどう受け止めるのでしょうね。
 ローゾフィア……彼女の、父親の真実について……」






キミと、共に、

 
 
「髪、切って欲しいんだ」


ようやく帰るべき家へと帰ってきた彼女は、

帰宅と同時に何食わぬ顔でそう告げた。

そして告げられた側、彼女の目の前に立つ金髪の青年は

「……………は?」

と、数秒の間を置き、そして突然の注文に困惑した。

「自分でもよく分かんないんだけどさ、
 なんとなく……もう、切っても大丈夫なんだろうなって」

「……あぁ、なるほどな」

それだけ言うと、青年はイスやらハサミやら

髪を切る為の準備を始めた。

彼女が彼女自身と交わした約束事。

それが果たされた時、切ると決めた長い髪。

つまりはそうなのだろう、と青年は察した。

「……聞かないの?」

「聞いて欲しいのか?」

「正直、理由が思い出せないから聞かれても困るかな」

「そんな気はした」

「ホント、綺麗に燃え尽きたんだろうね……欠片も思い出せない」

彼女がその長い髪に繋いだ記憶。

燃え上がり、燃え尽きて、

その約束の記憶は彼女から忘却された。

それでも、

「キズとして、因縁を完了させようとしてるのかな……」

「それじゃあ、まるで呪いだな」

「失礼な、祝って欲しいくらいなのに」

「はいはい」

イスに腰掛けた彼女の髪を、

ふわりと弄びつつ青年は、手にしたハサミを

その赤に溶け込ませ………。




チョキンッ






お決まりのドレスワンピースを脱ぎ捨て、軽くシャワーを浴び、

普段とは正反対のラフな服装に着替え。

今から出るのか、と心配の声にはその長い耳を一切傾けることはせず、

彼女は淡々と自宅を後にした。



とはいえ明確な目的地がある訳ではなく、

ぼんやりと夕暮れ時の街を歩くだけだった。

少しずつ灯り出す街灯、すれ違う人、あちこちから聞こえる音、

しかし彼女の気には留まらない。

心は上の空、視線は下を向いたまま、それでも彼女は無意識に……

「………ぁ」

無意識に、身体が覚えてしまったその場所へとやって来た。

ギルド元宮、その入口の傍らに立っている壊れかけのガイドマシン。

毎日のように通っていたその場所は、

今の彼女にとっては懐かしいと感じる反面、

後ろめたさを感じてしまう場所でもあった。

「………」

―――顔、合わせにくい。

そんな、とある人物との気まずさからか、

彼女は逃げるようにその場を離れるのであった。







「オや?」
「ん?」
「見間違いでしょうカ、今あそこに……」







「はぁーーーーー………」

道行く人々が思わず視線を送ってしまう程の、

およそ女子らしくない溜息が聞こえてくる。

街の片隅のベンチにて、彼女は酷く落胆していた。

あの場所に足を運んでから、思い出したかのように気持ちが渦巻いてしまう。

この感情の解決策が見つからず、相談するにはあまりに些細で恥ずかしく、

先程から悩み続けて今に至る。

「………どうしよう」

会いたい、という純粋な気持ちはある。

しかし、向こうはそうではないかも。

むしろ会いたくない……という可能性は十分にあり得る。

そう考えてしまうと……正直、怖い。

それならば、このまま時間と共に忘れてしまうべきなのでは。

「………私は」




コツンッ、と軽い音。




俯いた視線の先、ブーツと思われるものが目に留まる。

誰かが前に立っているのだろう、しかし今は1人にして欲しい。

と、彼女はその相手を無視した。

「……」

スッ……

そんな中、その人物は片膝をつき、そっと彼女の右手を取り………



「お嬢さん、そんな浮かない顔じゃあ折角の美人が台無しですヨ?」



そう、微笑み掛けた。

「っ……!」

聞き覚えのある声、キザだが不思議と嫌味のない言葉。

一気に意識が引き戻され、反射的に顔を上げ、

目の前の出来事を確認せずにはいられなかった。

確認して、彼女は困惑した。

「フフッ、なーんてね♪」

「え……あっ……ぁ、の………」

目の前にいるのは、紛れもなく『彼』だ。

組織の後輩で、仕事の部下で、信頼するパートナーで、

会いたいが会えないでいた相手。

「……随分と、久しぶりだネ」

「………うん」

何と声を掛ければいいのか、どんな顔をすればいいのか。

答えの出ない彼女は、素っ気無く返事することしか出来なかった。

「……場所、変えようか」








気付けば日は沈み、辺りは暗闇に染まっていた。

街から近いとはいえ、夜の平原に人はいない。

此処なら、2人きりで話せるだろう。

誰もいない平原の片隅で、2人は並んで腰を下ろした。

「ガイド君がキミに似た人を見たって話しててネ、
 なんとなく気になって探してみれば……ってね」

「……そっか」

「髪、切ったんだネ」

「うん………似合わない、かな」

「長い髪のキミしか知らないから、違和感はあったかナ?
 でも、短いのも良いね」

「……どうも」

――気まずい、いっそ逃げ出してしまいたい。

怒られることもなく、責められることもなく、

そこにいたのは普段通りの彼だった。

しかし今の彼女には、その「普段通り」が苦しかった。

いっそ文句の1つでも告げられた方が、どれだけ気が楽か……。

「……やれやれ」

そんな心境を察したのか、彼は世間話を止めた。

止めて、彼女を見つめ直した。

「………あの言葉をキミから聞かされて、その次の日だ。
 キミが突然いなくなってしまったのは」

「………」

「キミん家の誰1人でさえ行方を知らず、ボク達は総出で探し回ったものさ。
 探して、それでも手掛かりすら見つからず、何日も経過した」

「………その」

「正直、ボクは怒ってる」

「……!」

「言うだけ言って、勝手にいなくなって、かと思えば帰って来て。
 キミの身勝手は今に始まったことではないにしろ、
 今回は流石に許容範囲を超えてるヨ」

彼の言葉はもっともだ。

もし自分が彼の立場なら、きっと同じことを思うだろう。

「……ごめん、なさい」

だからこそ、その感情を受け入れる義務がある。

そう自身に言い聞かせ、彼女は声を絞り出す。

続くだろう言葉に、わずかに肩を震わせながら……



「でも、それ以上にあったのは……恐怖かナ」



しかし、続く言葉は予想していたものとは大きく違った。

「…?」

その言葉に呆気にとられながらも、恐る恐るに彼を見た。

「もう、傍にいられないんじゃないかって。
 キミという人が、手の届かない場所に行ってしまったんじゃないか……
 正直、怖くて仕方が無かった」

「………」

少し意外だった。

元々あまり本心を見せない彼が、ここまで言うなんて……。

それ程の思いをさせてしまったことを申し訳なく思う反面、

その言葉が妙に嬉しかった。

「キミは器用だし、以前よりずっと強くなった。
 そんなキミには、ボクなんてただのお荷物でしかないんだろうね」

「そんな訳ないだろっ!!」

「……」

「あ………ご、ごめん……」

つい反射的に、力いっぱい否定してしまった。

急に声を張り上げてしまい、引かれてしまったのでは……。

「……ハハハッ、いやゴメンゴメン。
 予想以上に否定してくれたのが嬉しくってネ」

「……否定が前提なのが、なんか悔しい」

「それだけキミを理解してるってことサ」

「なんだよ、偉そうに………フフッ」

――やっぱり彼には敵わないな。

先程まで渦巻いていた感情が、嘘のように薄れていく。

緊張の糸が解けたように、ついつい笑みが零れてしまう。

「……やっと笑ってくれた」

ようやく見せた彼女の笑顔に、

釣られるように安堵の笑みを浮かべて見せた。

「なんだろうね、一気に安心したのかな……。
 色々とゴメンね」

「今更、ボク達に遠慮なんて不要だろ?
 どれだけ時間が空いたとしても、
 ボクがキミのパートナーであることに変わりはないんだからサ」

「うん………ありがとう」

「どういたしまして」









それからしばらく、2人は時間も気にせず語り合った。

これまでの事、そしてこれからの事、

互いが互いに反省に、罰し、許し合った。

「……本当にいいの?」

「うん、キミにとっても難しい問題だろうからね。
 明確な答えが見つかったら、その時に聞かせてくれれば良いよ。
 あの言葉の続き……どんな答えでも、きちんと聞き入れるからさ」

「……心って難しいものだネ」

「だからこそ、じっくり考えてみれば良いよ」

「……時間、貰うね」

「死ぬまで待っててやるよ」

そっか、と彼はケタケタ笑ってみせた。

いつもの愛想笑いではなく、もっと無邪気で子供のような、

稀に見せるその笑顔はとても………

―――いけないいけない、今はそれよりも。

「それで?」

「ん?」

「そっちのオーダーは?
 お互いにそれぞれお願いがあっての、今の話だし。
 次はこっちが聞く番」

「あぁ、そうだったね。
 いやなに、そんな大したことじゃないから。
 ただちょっと……」

「ちょっと?」

「うん………約束を、して欲しくて……」

「どんな約束?」

「………これはボクのワガママだから、
 もちろん無理なら聞かなかったことにしてくれればいい。
 ただ、もし叶うのなら、ボクは……」


その、照れ臭そうに言葉を紡ぐ彼の横顔は、

どうしてか切なそうにも見えた。


でも、だからだろうか………

そんな彼が、酷く綺麗で、見ていると胸が苦しくなるのは……。



「ボクは、キミの傍にいたいんだ」


夜風に掻き消されそうな優しいトーンで、

困ったように微笑んで、

彼は彼女にそう告げた。




「……ダメ?」

「………」

「……?
 おーい、聞いてる……?」

「………聞こえてる」

「なんで顔を覆ってるんだい?」

「わかってるクセに聞くなよぉ……」

「……それで返事は?」

「……………うん」

「ありがとう☆」

「うぅー………」

―――この確信犯めっ!!

「……あ、でも口約束だけってのも味気ないよネ?」

……何を思ったのか、突然そんなことを言い出した。

「え、何……?
 契約書でも書くの……?」

「流石にそこまではしないけど……そうだな……
 指きりでもする?」

なんてね、と彼は冗談交じりに笑う。

しかし彼女の方はというと、

「………指きりかぁ」

どうも真に受けたのか、真剣な様子で何か考え込んでいた。

「ひょっとして本気にしちゃった?
 いいよいいよ、ジョーダンなんだからさ」

「いや……曖昧ではあるんだけどね、
 指きりを用いた契約があったなぁって……」

「へぇ……流石は魔法使い」

「子供の頃に聞いたものだから断言は出来ないけど、
 確か……誰かと一緒にいられる契約……おまじないに近いかな?」

「なんだか面白そうじゃないか、せっかくだからやってみようヨ。
 それ、ボク達で出来るもの?」

「大丈夫だと思う、えーっとね……」

ゴソゴソ、と彼女はスカートのポケットを漁り出す。

数秒後にそこから彼女が取り出したのは、

「……何でリボンと、装飾前の指輪……かナ?
 こんなもの出てくるんだい?」

「街を歩いてる時に、安かったから買った。
 魔法道具の材料にいいかなーって」

「仕事熱心だね……」

「そんなことはどうでも良いよ。
 契約の手順だけど、男性は金属を、女性は紐……今回はリボンで代用ね?
 これをお互いがお互いの小指に付けて、それで指切りするの」

「それだけ?」

「うん」

「……まぁ、変に面倒より良いか。
 付け方とかにルールは?」

「付ける手が……覚え方が子供の頃のままだから不安だけど、
 利き手と反対の手……左手、だった筈」

「左手ね、りょーかい。
 じゃあ結ぶから、左手だして」

「キツくしないでくれよー?」

キュッ……

差し出した小さな左手、

その手の小指を可愛らしい黒のリボンが着飾った。

器用にも均等に結ばれたリボンに、

彼女もちょっと感動を覚えたらしい。

「嫌味なくらいに綺麗に結んだねぇ……」

「褒め言葉として、受け取っておくよ☆」

「はいはい……それじゃあ、次は私だね。
 ほら、手袋とってとって」

「ハーイ」







「サイズが丁度良かったところで、ささっと指きりしてしまおうか」

「掛け声とかは何もないのかい?」

「うーん……あるのかもしれないけど、覚えてないから良いよ」

「そんな感じでいいの?
 契約って、魔術師にとって大事なんじゃなかったっけ?」

「大事だけど、そもそも曖昧な情報の元でやってるからね。
 それに、こういうのは気持ちの問題だし」

「アバウトだなぁ」

「いいからホラ、指出して」

「はいはい」

なんとも落ち着かない様子のまま、2人は着飾った指を交える。

指きり、なんて子供らしいかもしれないが、

それでも今の2人にとっては、

「……これからも、よろしくネ」

「こっちこそ、また迷惑を掛けさせてもらうよ」

その時間は、心地よいヒトトキだった。

「………そうだ、まだ言ってなかったネ」

「え?」












「おかえり、ビブリア」

「……ただいま、アイアス君」


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Author:yamimui
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二次創作小説ブログです。
自己満足で作ったモノなので、
読む際は自己責任で…

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