as quick as lightning(エルさんとのコラボ企画)


人々が眠りにつき、静寂に包まれる真夜中。

雲に覆われた空と、時折差し込む月明りが妖しくも美しい日だった。

そんな月明りさえも差し込まない、暗く深い森の中。

たまに微風が吹く程度のその場所で、


『ガキィィィィ………ィイーーーンッ!!』


疾風を巻き起こし、研ぎ澄まされた武器を構え、

殺気と共に牙を剝く2つの影があった。

片方、長い金髪に茶色い獣の尾と耳を携え、両手には禍々しく巨大な爪を構える、

鋭くもどこか儚げで美しい青年。

対するは、鈍く輝く銀の刃、黒い帽子に黒いマント、背には身の丈以上の刀身、

不気味な御面で素顔を隠した不気味な男。

異なる外見、異なる武器、されど共通点が1つ。


『シュッ……!!』


『カタタタタタッ!!』



両者、どちらもイレイザーであった。


『ブォンッ………!!』


影に潜み、闇に生きる2人の抹殺者。

空を裂き、喰らい付き、刃を振り下ろす。

暗闇に包まれた空間で、視ることが困難な状況で、音さえ追い付かない速さで、


『ザァッ……』


沈黙を保ったまま、2人の男は人知れず闘っていた。

「………」

「………」

2人に面識はない、敵でもなければ味方でもない。

偶然、同じ時に同じ場所に居合わせただけだ。

そんな2人が何故、闘っているのか。

理由は至ってシンプルだ。



相手は強い。

故に、挑みたい。




人はおろかモンスターさえ寝静まったこの場所で、

男達は遇い見えた瞬間、相手を見つめ、武器を構え、

微かな風で舞い上がった木の葉がふわり……と地面に落ちた瞬間に駆け出した。

僅かな死角から襲い掛かるクローの一撃と、それを最低限の動きで回避。

回避した勢いのまま突き上げられる短剣、瞬時に回し蹴りで弾くと共に距離を取る。

呼吸を整える間も与えず、どちらかが仕掛ければ防ぎ、そして仕掛け返す。

そんな攻防に始まった闘いは、果たしてどう終結するのか………。
















2時間は過ぎただろう。

今、2人の男は沈黙の中で対峙していた。

どこか、不機嫌そうな視線を送りながら………。

「………おい」

そんな沈黙を破ったのは、御面の男であった。

男の不意の一言に、青年…ネイリの耳はピクリと反応する。

「………」

「こちとら餓鬼の遊びに付き合う気ぃはない、やるならもっと本気で掛かって来ぃ」

その口調は酷く荒々しく無作法で、お世辞にも感じの良いものとは言えなかった。

しかしネイリは表情一つ変えないまま、その言葉をじっと聞いていた。

「………だんまりか」

少々呆れ気味にそう呟くと、男は小さな溜息を




『パキィンッ!!』




………溜息を、零すと同時だった。

その砕ける音は、突如として辺りの空気を一変させた。

はらりはらり、顔を押さえる右手の隙間から、御面の破片は零れ落ちる。

割れた隙間から覗く灰色の眼は、対峙する青年をじっと睨みつけていた。


『刹那』

発動の瞬間に間合いに入り、一撃必殺とも成り得る攻撃を与える

イレイザーの攻撃スキルである。


回避したとはいえ、相手に攻撃の隙を与え、寸前まで反応することが出来なかった。

その事実が男に、クレノーンに与えたのは



相手を少々侮った己自身への憤怒と、

確固たる強さを示した青年への期待だった。




面白い。

クレノーンは内心、笑みを零した。


『ッカァン!!』


しかし、表には決して表さず。

砕けた御面を乱暴に投げ捨てたクレノーン。

そして一層に殺気立った瞳は相手に向けたまま、背負った刀に手を掛ける。

対するネイリは、鋭さを増した殺気に、微かに逆立つ尾を鎮めるかのように構え直す。

今度こそ、互いに本当の意味での真剣勝負になるやもしれない。

張り詰めた糸のような緊張が、

時の流れすらも繫ぎ止めているかのように辺りを張り巡る。

その先にある、勝利を手繰り寄せるのは果たして……



「タ~ヌキ~~~ッ!」



果たして……


「……?」

「………」

緊張の糸を容赦なく引き千切る、あどけない声が木霊する。

2人は声のする方へ同時に顔を向ければ、

「「……………」」

思わず2人は固まった。

そこには茶色いバスケットを抱えたまま走るタイニーと、

それを追い掛けるウメボアの群れ。

そんな、異様な光景が広がっていた。

「……聞いてみるが、あのクマ公は知り合いっちゅーことでえぇんかのぉ」

「…………はぁ」

ネイリは返答の代わりに溜息をつく。

「タヌキータヌキー!ボク、ちょーっとだけピンチかもー!

 手を貸してくれると嬉しいなーっ!!」

本来、あのタイニー…正確にはタイニーゼロは、

ウメボアくらいなら容易に倒せるだけの実力を兼ね備えている。

その筈なのに、何故か追われている。

そもそも、どうしてこの場所に居るのか。

あらゆる理由が分からない。

分からない、がこのまま見捨てるわけにもらしい。

仕方ない、と言わんばかりにネイリはウメボアの群れへと向かおうと……



『ピシィンッ…!』



「……!」

身体が動かない。

何故、一体何が………

「悪いの、ちぃとばかし動かんときぃ」

身体の自由を奪った犯人、それはクレノーンであった。


イレイザーのスキル技の1つ、相手の自由を一時的に奪う技『影縫い』


何の為にスキルを、しかし今はそれ所ではない。

このままでは、タイニーゼロの身が危ない。

ネイリに僅かな焦りと苛立ちが見える。

そんなことは気にもせず、クレノーンは涼しい顏でネイリに背を向ける。

「………それ以上は、間合いじゃけーのぉ」


『シャリンッ………』


背負っていた長い刀剣をすらりと抜いた。

クレノーンは正面を向き直し、一呼吸置き、

その場で軽く弾みを付け、音を立てずに駆け出した。

そして、




『シュンッ………!!』




一瞬、空を裂く音と青白い一閃が辺りに広がる。



かと思えば、ドサッドサッと重々しい音があちらこちらから聞こえてくる。

顔を伏せていたタイニーゼロは、ゆっくりと顔を上げた。

するとそこには、先程まで自分を追い掛けていた筈のウメボアの群れが、

1匹残らず倒れている光景。

そして、目の前に自分を庇うかのように立ち塞がる黒い服の男。

状況はよく分からないが、助かった、ということは確かなようだ。

「……えっと、おじちゃんはタヌキのお友達?」

「………いや」

刀を鞘に納め、クレノーンは質問に対し、目線を合わせるようにしゃがんで返答する。

「違うの~?あ、ボクはタヌキのパートナーだよぉ~よろしくね~」

「ほぉか……」

「ボク、タヌキに差し入れしようと思ってここまで来たんだけど、

 暗くてよく見えなくって………

 間違えてウメボアの寝床に迷い込んじゃったんだぁ。

 大事な差し入れだから守らなきゃって、

 そうしたら手が塞がっちゃって戦えなかったのぉ~。

 でも、おじちゃんが助けてくれて助かったよ~ありがタイニー!!」

「………おいちゃん、別になんもしとらんぞ。

 勝手に助かっただけじゃ、運が良かったの」

「そうなのぉ~?」

「………ほれ、さっさと差し入れとやら渡して来ぃ。向こうで待っとるぞ」

「あっ!そうだった、タヌキー!!」

「………」

影縫いが解除され、身体の自由が戻ったネイリは、

先程より1人と1匹の会話を離れた位置で見守っていた。

事態の収束、そして相手に戦意が無くなったことを察し、

自身もまた構えることを止めたようだ。

とてとてっ、と近付いたタイニーゼロは「はいっ」と、

先程から大事そうに抱えていたバスケットを差し出してきた。

ネイリはそれを受け取ると、蓋を開けて中を確認する。


甘い香りが鼻孔をくすぐるそれは、どうやらチョコケーキのようだ。


「あのね、最近タヌキは夜に1人で修行に行っちゃうでしょ?

 ボクも何かお手伝いできないかなって思ってね、お姉さんに相談したら

『応援をしに行ってあげるだけでも、きっと力になれると思うよ?

 あ、丁度良いや。少し早いけど、よかったら2人で一緒にどうぞ』


 って、貰ったんだぁ~」

「………」

「疲れた時には甘いものが必要だもんねぇ~。

 ボクも疲れちゃったし、一緒にたべよ~♪

 あ、おじちゃんも一緒に……」

思い出したかのように振り返れば、クレノーンは懐からキセルを取り出し、

一服している最中だった。

「……やれやれ」

「あれ、おじちゃんどこ行くのぉ?」

「……興が醒めた、帰る」

「え~?帰っちゃうのぉ~?ケーキあるよ~?」

「いらん」

「えぇ~~~」

「………」



「………おい」



その時、初めてネイリはその場で声を発した。


呼び止められたクレノーンは、スッ…と思わず歩みを止めた。

そんな男の足元へ駆け寄ったタイニーゼロは「はい、これ~」と、

ある物を差し出した。

「……ケーキはいらん言ぅた筈じゃが」

「お礼だって~。タヌキ照れ屋さんだから、ボクが代わりにお届けだよぉ~」

「礼をされることはn「いいから受け取れ」

淡々とした言葉。しかし、じんわり感じられる威圧感。

甘いケーキとは対照的な、まるでコーヒーの如く、その一言は酷く苦いものだった。

そんなに何を怒っているのか…そう不思議そうに思いながら、

男はこの予想外の事態に少し考えた。

考えて、火に油を注いでも面倒で疲れるだけ、と内心呟き、

黙ってケーキを受け取ることにした。

男がケーキを受け取る様子をじっと覗うネイリと、

そんな青年の視線に気付き、視線を移すクレノーン。

互いに戦意は感じられないものの、まだ何処か緊迫したような沈黙。

しかし、自ずと2人の口は動いた。

「………次は、決着を付ける」

「………今以上に強くなれ、小僧」

そんな短い言葉を交わすと、

クレノーンは手掴みのケーキをかじりながら、2人に背を向けた。

そして、そのまま夜の闇へと姿を消していった……。




















「………」

「タヌキ、今日はいつも以上にだんまりだねぇ。

 どうしたの?お腹痛い?」

「……違う。ただ、自分の言葉に驚いていただけだ」

「ん~?何がびっくり驚きだったのぉ?」

「それは………いや、なんでもない」

「そっかぁ。ねぇねぇ、それよりタヌキはあのおじちゃんとケンカしてるの?

 仲悪い?」

「………いや」

「じゃあ、お友達?」

「………違う」

「えぇー?じゃあ、どういう関係なのぉ~?」

「………」

「ねぇ~ってば~」

「………ただの」







「ただの、好敵手というやつだ………ただし。


 お前が来る前は……だがな」










~あとがき~

はい、皆様お久しぶりです(`・ω・´)
今回は今進めてる話から少し寄り道しまして、コラボ第2弾をさせて頂きました!
コラボして下さいましたのは、相互ブログ『夢の中へ繋がる世界』
エルさん、そしてErのネイリ君とタイニーゼロちゃんです!
本当にありがとうございましたヾ(*´∀`*)ノ{めっちゃ楽しかったです!
ネイリ君達について気になりましたら、URLよりエルさんのブログへワープ、
しかとその魅力を堪能して頂ければと(

今回のコラボは、キャラクターさんをお借りして書かせて頂いた、
といった具合でしたが、本当に好き勝手書かせて頂いてしまいました…;
こういうバトルシーンが好きで、男同士の決戦…というのも好きなので、
少し張り切り過ぎてしまいました(苦笑)
ちなみに、タイトルの「as quick as lightning」とは「疾風迅雷」
事態の変化が急なこと、を意味する四字熟語より付けました

あぁ、今回もまともなあとがきにならなかった…(´・ω・`)
しかし、長引いても申し訳ないので、この辺でお開きです。
読者の皆様、そしてコラボして下さったエルさん、
おいちゃんに付き合ってくれたネイリ君とゼロちゃんも、
皆様本当にありがとうございました!!
楽しんで頂けましたでしょうか…?
もし楽しんで頂けたのなら嬉しいし、良ければ感想など待ってます!
それでは、今回はこれにてーまた次回ー(。-∀-)ノシ

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ノーメロディー・ノーライフ

(「不思議の街の、少女と神、と…?」の続きです)




エラトス顔14
エラトス「おーっし、聞き込みだぁーっ!!」

カナデ顔3
カナデ「聞き込みだー♪」

エラトス顔9
エラトス「まずはー…」




ss20170617_231117.jpg
シーホース「お久しぶりです、エラトス様………あら?
      でも随分と小さくなられたような…髪も黒いですし…え?
      不思議な音と、弦の音…?
      いえ…素敵な音色は毎日聞いておりますが、
      特別変わった音は、心当たりがありませんわ…」




エラトス顔9
エラトス「初手はハズレだったなぁ」

カナデ顔1
カナデ「仕方ないよ、いきなり答えに辿り着けるとは思ってなかったし」

エラトス顔13
エラトス「よし、次の場所へ向かうぞ」




ss20170617_230432_00.jpg
アルケー「ごきげんよう、エラトスさん。それと、可愛いお客様も。
     今日はどういったご用件かしら?
     ………なるほど。不思議な音、確かに興味深いですね。
     でもごめんなさい、残念ながら私も知らないわ。
     ところでエラトスさん、随分と小柄になりました?」




カナデ顔1
カナデ「ヴァイオリンをあんな風に使う人、初めて見た…」

エラトス顔13
エラトス「良い子はマネしないでね案件だからな、深く考えるな。
     次いくぞー」




ss20170617_230329.jpg
オリヴィア「んー…先輩の髪が黒く短くなった理由も気になるところですが、
      その音というのも気になりますねー。
      かんぱにーには、そういった依頼は来ていませんし、
      私達も聞いたことないですねー」

クロノス「新しい神魔やアルマの話もないし、
     こちらから提供できる情報は無いわね。
     何かわかったら、また追って連絡しよう」




エラトス顔9
エラトス「悪いな待たせて、まさか仕事を投げられるとは…。
     今日は非番の筈なんだがな、ノーデンスめ…」

カナデ顔9
カナデ「大丈夫だよ、これからこれからー♪
    ………あ、次の場所ってここ?」




ss20170617_230840.jpg
フォルテ「あ、エラトス君!…なんだか疲れてるね、大丈夫?
     え?そんなことより、変わった音について知らないか?
     うーん………俺もライオ君も、ローレライさんも知らないってさ。
     力になれなくてゴメンね?
     あ、そうだ!せめてイメチェンのお祝いも兼ねて1曲…」




カナデ顔2
カナデ「うーん、やっぱり歌うのってサイコー!
    音楽が好きって想いが溢れて、最高の時間だったね♪」

エラトス顔12
エラトス「確かに良いコンサートではあったが、根本を間違えるなよ?
     体力は問題ないにしろ、根気という意味では限界が近いのだが…」




ss20170617_231443.jpg
受付嬢「おぉ、そなたか久しいな。見ない間にイメチェンでもしたのか?
    可愛らs「どいつもこいつもそればっかか!」

エラトス顔11
エラトス「俺の外見は良いんだよ本題だけ聞かせてくれ頼むから時間ねぇんだよ…
     ……あぁ、そう、知らない。わかった、ありがとな。
     カナデ、ここもハズレだ行くぞ」

カナデ顔6
カナデ「あ、うん…(気力が限界だったんだね…)」



……………

………







ss20170617_232218.jpg
エラトス「これまでの経験でいけば、誰かしらは情報を持ってると思ったんだがな…
     空振りばかりで悪いな。
     鎧だって重いだろうに、歩き続けで疲れただろう?」

カナデ顔9
カナデ「んー…まぁ、ちょっぴりね?
    でも今日は誰かと一緒だから、むしろ楽しいよ!」

エラトス顔10
エラトス「ハハッ、元気だなぁ。
     誰かと一緒に過ごすのは好きか?」

カナデ顔3
カナデ「うん、それはモチロン♪
    誰かと一緒に笑うのも、誰かの為に歌うのも、
    誰かに笑顔を貰うのもぜーんぶ大好きよ!
    私を私らしく受け入れてくれる皆が大好きだよ♪」

エラトス顔9
エラトス「自分らしさ、かぁ………。
     アイツは今、自分らしくいられているのだろうか

カナデ顔1
カナデ「アイツって?また例の家主さんのお話?」

エラトス顔9
エラトス「おぉう、聞こえてたのかよ耳いいなホント…いや、今回は別の奴。
     音階に捉われながら、自分らしさを求めし者の話さ」

カナデ顔9
カナデ「! 音階ってことは、その子は歌を歌うのかな?」
 
エラトス顔13
エラトス「少し違うんだが………よし。
     休憩ついでに、少し物語を語ってやろう」

カナデ顔1
カナデ「もの、がたり?」

エラトス顔9
エラトス「そう…音色を心に、淋しい時の流れを糧に今を動く、小さな人形の
    『フィーネに始まる嬉遊曲(ディヴェルティメント)』さ………」

















エラトス顔13
エラトス「………こうして、無事解決しましたとさ。おしまい、ってな」

カナデ顔9
カナデ「不思議なお話だね。不思議で、でも優しいお話」

エラトス顔9
エラトス「…さて、そろそろ再開するか依頼人よ。
     かれこれ数時間経ってるからな、手掛かりだけでも見つけねぇと…」

カナデ顔3
カナデ「はーい」





カナデ顔9
カナデ「ねぇ、店主代理さん」

エラトス顔9
エラトス「……………あ、俺のことか(店主代理さん…)
     どうした?」

カナデ顔10
カナデ「この仕事が解決したらさ、もし良ければだけど
    あのお話の子、会わせてもらうことって出来るかな?」

エラトス顔9
エラトス「あぁ、タイミングさえ合えば可能だぞ?」

カナデ顔3
カナデ「ホント?じゃあ、会ってみたいな!
    音楽が好きな子みたいだから、きっと仲良くなれると思うんだ♪」

エラトス顔15
エラトス「おー、交友関係が生まれるのは良いことだ!
     アイツももっと広く繋がりを持ってほしいからなー」

カナデ顔5
カナデ「…ちなみに、その子って女の子?」

エラトス顔9
エラトス「んー…ボディは「なにも付いてない」ってことで、
     一応は女子ってことにはしてるが…」

カナデ顔1
カナデ「可愛いですか」

エラトス顔12
エラトス「Σぅへ…!!?
     あ、あー………ど、ドウダロウナー、ヒトニヨッテ、ソレゾレダモンナー
    (なんだコイツ、目が真剣と書いてマジと読むやつじゃねぇか)」

カナデ顔2
カナデ「ふふふ、最悪の場合は可愛くしちゃえばいいよね♪
    よーっし、捜索再開!がんばろーっ!!」

エラトス顔12
エラトス「(神は全て知っている…だが、今のは知りたくなかったぜ…女子怖い)」















ビブリア顔2
ビブリア「えー………」

エラトス顔2
エラトス「あー、うん、そういう奴なんだよ…」

ビブリア顔2
ビブリア「んっと………い、一途ってことで」

エラトス顔2
エラトス「物は云い様だな」





(つづく)

不思議の街の、少女と神、と…?

「………こうして、無事解決しましたとさ。おしまい、ってな」

「不思議なお話だね。不思議で、でも優しいお話」

「…さて、そろそろ再開するか依頼人よ。
 かれこれ数時間経ってるからな、手掛かりだけでも見つけねぇと…」







行く人、来る人、お暇な人

是非是非足を止めて

お聞きになってくださいな。


此度語りますは歌い手の物語。

人々に音楽を届け、想いを奏でる

守護せし者の物語でございます…


…………………

………









<かれこれ数時間前>


ss20170405_010946.jpg
「それではダンビュライト、本日も宣伝業務へ赴きたいと思います」

パタパタパタパタッ…


「おー、ゼンマイが切れる前に帰って来いよー。
 …俺も、店の準備でも始めるかー…しかし、」



エラトス顔13
???「やっぱりこの身体、落ち着かねぇなー…」

エラトス顔9
???「…ん?あぁ、ブログをご覧頂いている信者諸君に説明しよう。
    まず、今お前達に語り掛けているこの黒い髪の子供、
    …お察しの通り、神様ことエラトスだ。
    イメチェン?いやいや、そんな軽い気持ちで子供の姿になって堪るか」





ss20170821_235743.jpg
エラトス「とある冒険者は、世界を救う為に戦った。
     そんな冒険者を救う為に、人々は想いを束ねた。
     しかしながら、冒険者は少々特殊だった為に
     今のままでは想いを受け取ることが出来なかった。

     冒険者の生命と、人々の想いを無駄にするわけにはいかない。
     そこで俺は、自ら仲介役として冒険者へと皆の想いを送り届けた…」





エラトス顔13
エラトス「だが予想以上に想いの力は大きく、また受け渡す為のエネルギーも膨大。
     力をかなり浪費してしまった俺は、力の安定値までの回復まで
     最低限の可視化を保てる程度に顕現することにした。
     …要するに、省エネモードってこった」

エラトス顔10
エラトス「ちなみに俺は、元々は闇の色素を取り込んだ黒髪でな。
     回復までは容姿に割り振る力も抑えたいところなもんで、
     諸君の見慣れた金髪モードは少しお休みするぞ。
     まぁ、違和感なんて最初だけだ。その内に慣れるだろうぜ?」

エラトス顔9
エラトス「…しかし、アイツは何処に行っちまったんだろうな。
     早く帰ってこいよ………なぁ、ビb」

チリンチリーンッ

エラトス顔14
エラトス「ヘイらっしゃーいっ!勝手に上がって来てくれーっ!!」




カタンッ
ss20170308_194737.jpg
???「…お邪魔します」

エラトス顔15
エラトス「おーおー、よく来たな!
     …ん?なんだお前、守護魔の類か」

カナデ顔1
???「え?う、うん…。私は音楽の守護魔カナデ…
    えっと………あの、大人の人は誰かいるかな?」

エラトス顔11
エラトス「オイそりゃどういう意味…って、今はこんな姿だったか…。
     人間ってのは面倒だな…少しだけアイツの気持ちが分かったぜ

カナデ顔6
カナデ「あの…聞こえてる、かな?」

エラトス顔13
エラトス「まず言っておくが、こんな見た目でも成人は迎えてるからな?
    (まぁ、人間の年齢に換算するともはや老人すらも超えてるけどな)」

カナデ顔7
カナデ「Σえぇ!?っあ、えっと、あの、ご、ごめんなさい…」

エラトス顔9
エラトス「間違えるのは仕方ない。素直に反省してるなら、それで良い。
     それより立ち話もなんだからな、好きな席に座れよ」

カナデ顔4
カナデ「うん…失礼しまーす…」




ss20170617_232409.jpg
エラトス「さて、改めましてだ守護魔カナデよ。
     ようこそ、リベルタス堂へ。俺は店主代理のエラトスだ。
     今は店主が不在でな、俺が代わりに話を聞こう」

カナデ顔1
カナデ「このお店は、普通のクエストカウンターでは取り合わないようなお願いでも
    手伝ってくれるって聞いて来たんだけど…ですけど」

エラトス顔9
エラトス「無理に敬語でなくて良いぞ?話しやすいように話すが良い。
     次に質問の答えだが、大まかにはその認識で合ってるぞ。
     正確にはいくつかルールがあり、そのルールに従って依頼とする」

カナデ顔1
カナデ「ルールって、お金とか?」

エラトス顔13
エラトス「まぁ、それも含まれるな。
     金の場合もあるが、当店から依頼人に請求する報酬は
    『依頼を担当した職員』が『依頼人に求められる範囲の物』で
    『双方が妥当と判断、納得した物』であること。

     世の中には、金銭不足で依頼を頼みたくとも頼めない、
     相場が分からない、金を使えない理由がある、
     …なんて、色んな理由を抱えてる奴も多いからな。
     そんな連中への救済処置として、リベルタス堂の依頼料は
     金に限らず衣服なり食材なり、家事の代行なんかでも
     依頼人と職員が納得さえすればOKって訳だ」

カナデ顔9
カナデ「あ、それならちょっと安心だね♪
    私も、あんまりお金持ってないから不安だったんだぁ」

エラトス顔9
エラトス「だが、どんなに依頼料が良いものであろうと、此処での依頼は
    『あくまで我々が引き受けることが出来る』と判断したものに限る。
     俺達だって万能じゃねぇからな、出来ないことは出来ないぞ?

     だが、逆を言えば「出来ることは何だってやる」…それがこの店さ」

カナデ顔1
カナデ「へ、へぇ…(なんだろう…一瞬だけど、ちょっと不気味な雰囲気…)」

エラトス顔13
エラトス「そしてお前は運が良いぞ、守護魔カナデよ。
     他の職員が公休だったり出払ってたりで不在な中、
     土地神であるこの俺が担当するんだからな。
     2足歩行ロボに乗った気で、ドーンと安心するが良いぞ」

カナデ顔1
カナデ「(あ、この人ウヅキさんと同じタイプの人だ)」

エラトス顔9
エラトス「おっと、そういえばまだ依頼内容を聞いてなかったな。
     今回はどういった要件で?」

カナデ顔6
カナデ「うーん…探し物、かなぁ?」

エラトス顔9
エラトス「探し物?何か無くして、それを取り戻すタイプか?
     それとも、何か持っていないものをを求めてるタイプか?」

カナデ顔9
カナデ「多分、後者だと思うよ。求める…なんて、大袈裟なものじゃないけど、
    少し気になることがあるの。
    で、それについて調べるお手伝いをして欲しいんだ」

エラトス顔15
エラトス「あくまでも依頼は助力であり自身が率先して動くその姿勢、
     実に良いことだ。
     よし、詳しい話を聞こうじゃないか」

カナデ顔3
カナデ「ありがとう♪じゃあ、少し聞いてくれる?」



カナデ顔1
カナデ「私がこのアクロポリスにやって来たのは、つい1週間前なの。
    街で私にそっくりな子を見掛けたことがあるかもしれないけど、
    その子と私は、似てるけど別人だからね?

    私、こんな大きな町に来るのは初めてだったから
    観光も兼ねて、その日は街を見て回ってたの。
    そうしたら…夕方くらい、だったかな?
    不思議なが聞こえたんだ」

エラトス顔9
エラトス「音?」

カナデ顔1
カナデ「うん。私は音楽の守護魔だから、音には敏感なんだ。
    その音が聞こえて来た時、私は街の西側に居たの。
    何の音だろう?って、気になって駆けつけようと思ったんだけど、
    音が聞こえてくる方向…街の中央だったと思うんだけど、
    向かってる途中で音が止んでしまったの。

    到着した時、辺りを探してみたんだけど…」

エラトス顔13
エラトス「それらしき人物も物も、何も無かったと」

カナデ顔3
カナデ「ううん、むしろ楽器を持ってる人がいっぱい居たよ♪
    私が聞いた音じゃなかったけど、皆で演奏会もしたの!」

エラトス顔11
エラトス「そっちかー

カナデ顔6
カナデ「それで、だよ?
    その次の日、お昼頃からまた同じ場所を探してみたの。
    そうしたらその最中、今度は街の南側からその音が聞こえてきたんだ。
    急いで向かったんだけど、やっぱり音はすぐに止んでしまって、
    その場所には…何も無い、じゃなくて、人も物もいっぱいで、
    それらしきものが見つけられなかった。

    でも私、諦めずに毎日街を探し回ったんだから!
    だけど………流石に1人じゃ限界だよぉ」

エラトス顔13
エラトス「ふーむ…概ね把握したぞ。
     依頼内容は「正体不明の音の捜索」、その手助けだな。
     それに伴って確認するぞ?
     まず、その音が聞こえたのはアクロポリスにいる間だけだったか?
     街の外に出た時にも聞いたりは?」


カナデ顔1
カナデ「うーんと、多分…街の中でだけだと思う。
    何度か外も探してみたけど、聞こえてくるのはいつも街の中からだったもの」

エラトス顔9
エラトス「なるほど。大まかに言えば、範囲は街の中に限定される、と。
     その音ってのは、時間帯はバラバラみたいだが
     毎日聞こえてたのか?」

カナデ顔2
カナデ「あくまで私が来た日から、だけど、毎日だよ。
    そこはしっかり覚えてるから、まかせて欲しいな♪」

エラトス顔9
エラトス「ふんふん………場所はアクロポリスに限定され、
     時間帯は不規則、期間は毎日、と………。
     カナデ、お前の他にその音を聞いた人間は?」

カナデ顔4
カナデ「んー…それが、私以外だーれも聞いてないんだって…。
    空耳じゃないかって…そんなことないもん(プーッ」

エラトス顔9
エラトス「もしかすると、耳が余程よくないと聞こえないくらい小さいのかもな。
     だとすると、尚更アイツの方が適任かもしれねぇなー…
     ま、居ない以上は仕方ねぇ」

カナデ顔1
カナデ「不在だっていう、店主さんのこと?」

エラトス顔10
エラトス「おぅ。俺達の店主で家主の、眠り姫気味な神の愛娘さ。
     そいつも耳が良くってな………その話、今は置いておかないとな。
     まずは依頼を進めようぜ?」

カナデ顔5
カナデ「ふふ、じゃあ落ち着いたら聞かせてもらおうかな、その眠り姫様のこと♪」

エラトス顔9
エラトス「それは構わないがカナデ、俺は大事なことを聞いてなかったぞ。
     そもそも、お前の聞いたっていう音、それはどんな音だったんだ?」

カナデ顔3
カナデ「すっごく不思議で、とっても綺麗な音!」

エラトス顔11
エラトス「答えになってない、やり直し」

カナデ顔7
カナデ「Σあぅっ!
    え、えーっと…あんな音、私も初めて聞いたから
    上手く例えられないよぉ……………あ」

エラトス顔9
エラトス「何か思い出したか?」

カナデ顔1
カナデ「うん。不思議な音にばかり気を取られてたけど、
    その音が聞こえる時、必ず一緒に弦の音がしてた筈だよ」

エラトス顔9
エラトス「弦、というと楽器に付いてるワイヤーみたいなアレか?
     ギターとかに使う、あの…」

カナデ顔10
カナデ「そう、それ。何か心当たり、あるかな?」

エラトス顔12
エラトス「いや、あり過ぎて困ってるっつーの。
     お前それ、ウァテス系SUほぼほぼ全員に該当するからな?
     あの職業の専用武器は楽器、
     それもギターやハープといった弦楽器がほとんどだ。
     加えて、街に滞在してるウァテス系の冒険者なんて数知れず…
     範囲は狭いようで、その数は膨大だぞ」

カナデ顔4
カナデ「そんなぁ…じゃあ、見つけるのは無理、かな…?」

エラトス顔13
エラトス「…いや。多少時間は掛かるだろうが、
     最低でも手掛かりくらいは見つけられるだろう。
     俺の知り合いに、演奏家な先輩や音楽好きの同級生、
     不思議な現象に詳しい後輩なんかもいる。
     その辺りを筆頭に、まずは聞き込みから始めるか」

カナデ顔9
カナデ「! うん、私も頑張るね!」

エラトス顔15
エラトス「そうと決まれば、善は急げだ!
     あくまでも俺がするのは手伝いだからな、
     気合入れて頑張れよー!」

カナデ顔8
カナデ「んっ♪期待しててよね!」



 














エラトス顔6
エラトス「一旦スタジオに返しまーす!」

ビブリア顔4
ビブリア「スタジオって何!!?」




(つづく)「Σこの流れで!?」
 

今後のリベルタス堂について

ビブリア顔1
ビブリア「えー…お恥ずかしながら、帰って参りました。
     私としては、長い戦いから。ブログとしては、連載再開という意味で」

エラトス顔1
エラトス「おー、身体はもう大丈夫そうだな。うん、良かったよかった
     ブログ再開については、まぁ…やっぱりそれなりに心身ともに
     ショックによる影響が出てたってことで」

ビブリア顔2
ビブリア「前みたいな意欲が出にくくなった、というのはあるだろうね…
     それでも、元々このブログの本分である
     『書きたい時に書きたい話を書きたいように書く』
     その想いはあるのなら、より好き勝手やれば良いかなって」

エラトス顔7
エラトス「割り切ったと。それで良いさ。好きなようにするのが良い
     お前の…んー、中の人のって方が正しいんだけどな
     その目に映り、色付き、再生された物語を綴ればいい
     それが1番「らしい」のなら、その世界で俺達も動くだけだ」

ビブリア顔1
ビブリア「私達が私達らしく、それはどうやっても私達にしか語れないからね
     望むことも多いけど、自分がまず指示さないと
     誰も手なんか差し伸べてはくれないもん
     その為には、今まで以上にドッタンバッタン大騒ぎだよー」

エラトス顔2
エラトス「お前、け〇フレ見てないだろ?」

ビブリア顔7
ビブリア「しっかり見てないだけで一応はストーリー知ってるもん!
     あの黒いオッドアイなキツネさんはキャラデザ好み!!」

エラトス顔2
エラトス「あー、はいはい。その話は家に着いてから付き合ってやんよ…
     全く、お前の喜怒哀楽は奇想天外っつーか
     空気読まない?読めない??どっちだっつーの」

ビブリア顔2
ビブリア「こんな右も左も同じ景色を延々と抱っこされながら浮遊してたら、
     流石に飽きてテンション無理矢理にでも上げないとやってけないっての
     …これ、いつになったら元の世界線に戻れるの?」

エラトス顔1
エラトス「まだ掛かるだろうなぁ。いくら俺でも、平行世界の移動は
     そこまで経験ないからな。流石に距離感が掴めんぞ
     そもそも、平行世界に飛ばされるってだけでも大事なのに、
     それを2回3回と繰り返しやがって…」

ビブリア顔2
ビブリア「皆無じゃねーのが凄いよ…。というか、私の意思じゃないもん
     あんな真実、できることなら触れないままで居たかった想いはあるし…
     まぁ、結果として解決したし、その後は素敵な出会いもあって、
     こうして迎えも来てくれたから良いんだけどさ」

エラトス顔1
エラトス「俺が土地を司る神じゃなかったら、お前あのまま
     帰れなかったかもしれないんだぞ全くよー…
     神っつっても、出来る出来ない得手不得手はあるんだ、
     もっと緊張感持ってくれー頼むから」

ビブリア顔3
ビブリア「神様なら来てくれるって分かってたんだもの、
     なにも不安がる必要なんて無いよね♪」

エラトス顔7
エラトス「…まぁ、な。土地、つまりは空間を管理する神であることは
     随分前に教えてるからな。空間転移は何度もやってるし、
     そりゃ確信にもなるか…」

ビブリア顔4
ビブリア「私、神様のことをそれだけ信頼してるって意味で言ったのにー…(ムスー」

エラトス顔1
エラトス「そういや話題を戻すが、今後のこのブログはどういった方針になるんだ?
     アイコン…は、結局俺とお前は変更なしだよな?」

ビブリア顔1
ビブリア「イメチェンを試そうとしてみたけど、現状では
     この格好が1番しっくりくるって結論になったからね
     あ、でも神様はただの撮影忘れだよ?」

エラトス顔5
エラトス「Σうぐっ…!!くそぅ…折角のジャケットVer.で
     カッコよく決める筈だったのに…白衣とか元の姿のは撮ってて
     何でそこは無いんだよっ!!」

ビブリア顔2
ビブリア「まぁ、そのフリルが1番ってことで。それに、今後は公式ではないけど
     こういうの着たい、みたいな服を自由に着れるんだしさ。怒らないの
     私だって、欲を言えば色々着たい訳だしさ…」

エラトス顔2
エラトス「だがビブリアよ、自由に着れるとしても、
     それは俺達自身や脳内映像の流れる中の人にしか見えないだろ?
     他者に読んでもらう以上、その場合はどうなるんだ?」

ビブリア顔1
ビブリア「そこなんだけどね、正直はところ中の人は画力低いよね」

エラトス顔2
エラトス「お、おぅ…?」

ビブリア顔1
ビブリア「描いて下さい!なんて頼める訳はないし、そんな人望ないし」

エラトス顔2
エラトス「どうした、中の人の負の感情でも取り込んだか…?」

ビブリア顔1
ビブリア「黙って聞け。それでもさ、どうしても「ここはこうなんです」みたいな
     イメージが欲しいのなら、それはもう…自給自足だよ
     下手でも、それは今に始まったことじゃないし、そもそも好き勝手やるなら
     好き勝手に絵も描いて載せたっていいじゃない!…って、具合だよ」

エラトス顔2
エラトス「ちょっとヤケクソ気味じゃねーかよ…ラノベの挿絵みたいな感じか?」

ビブリア顔1
ビブリア「かなー…?マンガの1シーン風だったり、図解風だったり、
     そこは入れたい映像によって変わるだろうから何とも…
     でもさ、やっぱり…自分の描いた夢物語を創りたいんだって
     どんなに酷い出来だとしても、頑張れる時は頑張りたいって」

エラトス顔7
エラトス「ふぅん…いいんじゃないか。そう思えるのなら
     自分で「やりたい」と感じたのなら、心から楽しんで取り組め
     俺達はそのレールを走るだけってな…」

ビブリア顔2
ビブリア「…あと「今後は今まで以上に時系列や時期やテーマなんか
     好き勝手に書きたいとこだけとかでも載せてると思う」
とか、
     「うちの子×パートナーな話も増やす…」これについては
     私も問い質したいし、「アイコン省く率増えそう」とか言ってたね」

エラトス顔4
エラトス「ぅおいっ!!アイコン省くのかよっ!!」

ビブリア顔2
ビブリア「書きたい内容によっては無い方が雰囲気出るし、あと付けるの面倒って」

エラトス顔8
エラトス「そっちが本音だろうが絶対よぉ…」

ビブリア顔1
ビブリア「でも、それで更新頻度が増えるなら良いと思うよ?
     私達も働かなきゃだし…って、まずは元の世界に帰らないと
     いけないんだった。ねぇ、まだ着きそうにない?」

エラトス顔2
エラトス「ふむ…空間の流れは分かって来たし、もう少しすれば
     空間の出口に向かえそうだぞ」

ビブリア顔5
ビブリア「んー…でも、本当にずぅーーーっと同じ景色はなぁ…
     私の話のネタも尽きちゃったし…」

エラトス顔1
エラトス「…よし。なら、お前が行方不明の間の話でもしてやろう
     リベルタス堂、臨時の活動報告ってな」

ビブリア顔1
ビブリア「え、何かあったの?」

エラトス顔7
エラトス「まぁな。では、こう語り始めようじゃないか

    『行く人、来る人、お暇な人
     是非是非足を止めて
     お聞きになってくださいな。

     此度語りますは歌い手の物語。
     人々に音楽を届け、想いを奏でる
     守護せし者の物語でございます』
…なんてな」








~あとがき~

んー…ビブリアと神様が語りました通り、
最近はどうも創作意欲という奴が本当に沸かないもので…。
お陰で更新が不安定極まりない、申し訳ありませんm(__)m

ですが、どんなに不安定でも活動を辞めるつもりは毛頭ありません!
まだまだ完成させてない物語があるのなら、
きちんと語っておきたいものです。

今後は、月に1回も難しいとは思います。
それでも、書けそうな時は色々書いていきたいと思ってます。
未熟な点、可笑しな点、、不満な点、不思議な点、
色んな欠点がてんこ盛りかとは思いますが、
それに負けないくらいの「書きたい!」を込めまして、
今後もちまちま書いていきたいと思います。

それでは、今回はこれにて。次回まで気長にお待ち下さいねー

そして、空白の時間は目を覚ます





今となっては覚えていないだろうが、

昔、我々は契約で結ばれた関係だった。

言ってしまえば「主従関係」と言ってもいいだろうな。

呼び出され、使役され、従い動く。

元々その為に生まれた存在であり、そのことには疑問も不満も無かった。

そんな存在に、あの日それは真っ直ぐな瞳でこう言っていたのを覚えているよ。



『今日から私達はお友達…ううん、家族だね。よろしくね』



その時は、己の意思や自我などありはしなかった。

その言葉の意味も、大切さも、眩しさも、何も分かりはしなかった。


少しの間の別れの筈が、そこで初めて気付いたものさ…











ss20170831_220740.jpg

「そなたやその恩師達の流派では、闇の魔法を会得する為、
 闇に染まり、死霊との繋がりが必要とされる。
 それには適正もあるが、なにより火種がなくてはならぬ。 
 その火種として、本来は3次職と呼ばれる地位でなければ触れられぬ
 我らが呼ばれ、闇が身体に馴染むまでの期間を共にする」

「私達はそこで初めて死霊という存在に触れ、契約を結ぶ。
 長い時間を掛けて、共に過ごし、闇を身体に取り込み、
 同時にこの先出会うであろう死霊や闇に生きる存在を知る。

 闇の魔術の基礎を覚え、十分に闇に馴染んだ時、
 結ばれた契約は一度解かれる。
 本来は多くの試練を乗り越えて出会える存在、
 故に力を己の手で掴むまでは別れ、となる…」

「そう、そしてそなたと契約せしは余であった
 …やはり、覚えていないのだな」

「…ごめんなさい。本当に大切なことの筈なのに、
 どうやっても、私はそのことを覚えていないみたいなんだ…」

「安心しろ、全て分かっておるよ。そなたの記憶は魂と直結している。
 そなたのその諸刃の剣とも呼べる力が動けば、比例し記憶も消える。
 そして、記憶が消えればそなたの魂の輝きも揺らめく。
 対価として燃ゆる記憶、それは運命のいたずらなのか、
 余との記憶が選ばれてしまった。
 まぁ、遅かれ早かれそうなっていたやもしれぬのだ。
 そなたが気にすることではないし、余も気にしておらぬよ」

「どうして、今まで姿を見せてくれなかったの?」

「見せていたさ、ただ姿が違っただけだ。
 今の、人に良く似たこの姿になれたのがついさっきだった」



「そなたが開放した力とそなたの戦う、あの強力な力。
 2つの大き過ぎる力が反発し、暴発し、互いの肉体と精神に負荷となった。
 その衝撃でそなたは意識を失い、そして同時に開放した力が逆流し、
 魂の遠い部分で繋がった余にまで流れ、その衝撃でこの姿を得たのだ」

「ここは、じゃあもしかして死後の…?」

「そんな訳なかろう。安心せよ、此処はそなたの精神世界だ
 以前も訪れたことがあるだろう?」

「あぁ、なるほどね…。じゃあ、その気になれば現実世界に戻れる?」

「無論だ。そなたがそうしたいなら、出口まで案内しよう」

「ありがとう。…そういえば、私は貴女の名前も覚えてないんだよね。
 なんて呼べば良い?」

「ふむ…。余はデス、と呼ばれる魔物で、そなたの恩師の性格もあってな、
 よくデッ様、などと呼んでおったな…。そなたも色濃く影響を受けておってな、
 そう呼びたいが為に新たな名前を決めた程だよ」

「あはは、先生らしいね。そっかぁ、じゃあ私もデッ様って呼んじゃおうかな、
 呼びやすいし。それで?私はなんて名前を付けたの?」

「あぁ…『ディア』、だよ。愛しく、大事で、親愛な、と
 余には勿体ない程に良い名だ」

「…ディア、か。覚えてない筈なのに、不思議だね。
 懐かしくて、心地良い響き」

「記憶とは不思議なものだ…綺麗に消えてしまった筈なのに、
 どうやっても残るものがある。痛みや傷として名残りがあることもあれば、
 こうして優しい想いが残る場合もある。
 故に記憶は暖かく、魂は美しく輝くのだろう」

「私の記憶か、きっと継ぎ接ぎだらけで鈍い光しか放てないと思うけどな
 それでも、綺麗だと言ってくれる?」

「あぁ、そなたの魂は綺麗だよ。そなた自身も、あの日から随分と見違えたぞ」

「う、んー…面と向かって褒められるのは、ちょっと苦手だな…
 どんな顔をすれば良いのか、よく分かんない…」

「そういうところは、あまり変わっていないようだな、フフフ」





ss20170831_220740 (3)

「行くのか?」

ss20170831_220740 (2)

「うん、もっとお話していたいけど、そうもいかない。
 つけなきゃいけない決着があるからね」

「そうか…。なに、さっきも言ったが、余は常にそなたの傍にいる。
 これまでもこれからも、余は常に共にある。それを忘れないでくれ」

「うん」

「良い表情だ…。では、ビブリアよ」




ss20170831_220613.jpg

「行くとしよう、終わりから始まる物語へ」









そして、私は再び歩き出した。

過ぎてしまった時間はもう手に入らないけど。

これから掴める時間を逃さない為に。

さぁ、次は何と出会えるかな?




空白の時間を呼び覚まして、私は一歩踏み出した




プロフィール

yamimui

Author:yamimui
エミルクロニクルオンラインの
二次創作小説ブログです。
自己満足で作ったモノなので、
読む際は自己責任で…

荒らしやクレーム等は
ご遠慮下さい!!

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