物語のTo Be Continued

ビュート顔4
ビュート「ふぇーーーんっでございますぅ~…!!」

ゾル顔2
ゾル「DEM子さ、その謎の感情のアピールやめてくれる?
   敬語であることを心掛けてるのかもしれないけど、泣くなら普通に泣け」

ビュート顔4
ビュート「わぁーんゾル様が冷静に冷淡ですーーー!!」

ビブリア顔1
ビブリア「はいはい、泣いても良いけどもう少し静かにねビュートちゃん
     ゾル君も、本当に悲しんでる相手にそんなこと言わないの」

エラトス顔1
エラトス「オラオラお前らー、なーに世界のオワリみてーな顔してんだ全くよー」

ゾル顔1
ゾル「うん、終わるね世界。2017年8月31日にボク等のいるこの世界、
  『エミル・クロニクル・オンライン(ECO)』は終焉を迎えるんだからね」

ビュート顔4
ビュート「こんなに早いお別れなんて、そんなのあんまりでございます…
     姫君や皆様と、まだまだこれから素敵な毎日を送る筈でしたのに…
     我々の物語は…打ち切りで終わってしまうのですか…」

ビブリア顔2
ビブリア「そうだね、『いつか』はって思ってた。でも、こんなにすぐなんて
     …この世界が素敵で楽しくて、時間が過ぎていることを忘れてて、
     その『いつか』が近づいてることを気付けなかったね」

ゾル顔2
ゾル「…ボクが言うのも可笑しいかもしれないけど、
   随分と冷静に受け入れてるんだね、ビブリア」

エラトス顔1
エラトス「いや、サービス終了を聞かされた当日は号泣してたぞ」

ビブリア顔6
ビブリア「余計なこと言ってんじゃねーよ」

エラトス顔2
エラトス「あ、サーセン」

ビブリア顔1
ビブリア「…でも、まぁ、そうなんだけどね。そりゃそうだよ、嫌だし悲しいよ

     寂しくて退屈で、なんとなく過ぎていく毎日に、ある時巡り合えたこの世界
     生きる目的になって、頑張る目標が出来て、楽しみを見つけて、
     人間不信で他人と自分から接することが怖くて出来なかったけど、
     少しでも同じ世界に生きる人と関わってみたい、
     私と言う存在を見つけて欲しい。そんな思いでコミュニティーを広げたり、
     今までやろうとしなかったことに挑戦してみたり、
     それらは全部、このECOって世界が教えてくれたんだから

     勇気を出して声を掛けて、友達と出会う事が出来て、
     不器用でも不格好でも、自分に出来ることをアピールして、
     大切になった誰かの為に何かをして、
     後ろ向きなばっかりに、相手の思いに気付けず傷付けて、
     また誰もいなくなると思った時もあった。その時も沢山泣いたっけ
     でも、その人はそんな私でも受け入れてくれて、許してくれて、
     今も変わらず仲良くしてくれてる。それが嬉しくて、また泣いてた
     そして気付けば、今は沢山の繋がりが出来た
     ちっぽけな存在だった私に、素敵な人達が寄り添ってくれた
     ECOがなければ、絶対になかった『今』がここにあるの

     だから、そんな大切をくれた、掛け替えのない場所になってた
     この世界が終わる、そう聞かされた時はショックで放心状態だった
     もう世界を楽しむことが出来ない、もう皆と会えない、
     もう冒険に行く事が出来ない、もう…ここで出会えた繋がりは消えてしまう
     そうなったら、もう私には生きる目的が無くなるのかな、ってね…」

ゾル顔2
ゾル「でも、過去形ってことは、今はそうじゃないの…?」

ビブリア顔1
ビブリア「今だって悲しいし寂しいし、受け入れたくなんかないよ?
     でもさ、まだ時間は残されてるし、やれることはあるんだよ
     それに、もしかしたら…って、まだ希望が残ってるかもしれない

     それに、終わったりなんてしないんだよ
     ゲームは遊べなくなるし、写真を撮ったりもできなくなるけど、
     私達の手で、この世界を広げていくことは出来る
     ゲームが終わったくらいで関係が終わる程、
     この世界の人達の絆は弱くないしね。繋がりもきっと続くと思う

     だからね、見える部分が減るだけでECOそのものは消えない
     信じていれば、夢見ていれば、そこに世界はあるんだよ」

エラトス顔1
エラトス「それに、お前達は気付いてないのか?」

ビュート顔3
ビュート「…? 気付いてない、と言いますと?」

エラトス顔3
エラトス「ここには土地神の俺だっているんだぞ、俺がいるのに
     お前達の物語が終わるなんてあるもんか!
     さっきビブリアも言ったが、見えるものが少し減るってだけだ
     元々は文章だけでやる予定だったんだぞ、このブログ
     それが元に戻るだけ、消えるんじゃねーのさ!
     本当に必要なら、今度は絵にでもすればいい!
     ECOって地盤さえ忘れなければ、お前達はどこまでも進めるだろ?
     だからドーンッ!と、少なくともその時が来るまでは
     いつも通りで過ごしたっていいんだ、神は許すぞ!!」

ビュート顔1
ビュート「…お2人は、本当にお強い方々です。心より尊敬致します
     ダンビュライト、世界が永い眠りにつくその時まで、
     変わらぬ己でいることを約束致します」

ビブリア顔1
ビブリア「うん、無理しない程度にね
     …でも悲しんでばかりもいられないねー」

ゾル顔1
ゾル「? まだ何かあるの…?」

ビブリア顔7
ビブリア「サービス終わるにしろしないにしろ、
     このブログの課題は多いよー!
     プロフィールを書き直したり、画像の不具合の修正したり、
     あ、今後はオリジナルの設定を公に出来るね!
     オリジナルの服着たりとか、羽とかもデザイン変更しても良いかも、
     必殺技を決めるのも楽しいかも!」

エラトス顔1
エラトス「迎えてるがまだ登場させてないメンバーの
     アイコンも用意しないとだしなー
     俺も御魂フロンが来てくれたし、何処かで撮影させてもらわないとな」

ビュート顔2
ビュート「お願いしたら、アーサー様やクローラキャリアーやあの方も
     撮影して頂けますか?
     登場があるかは分かりませんが、残して頂きたいです」

ビブリア顔2
ビブリア「あー、うん…そうね、私は特にパートナー多いからな…
     早く他の皆のアイコンも用意しなきゃいけないんだった…
     資料として全身の写真やポージングも取らせてもらわなきゃ
     うぅー…課題は尽きないもじゃー…(ブツブツ」

ゾル顔1
ゾル「…なんだかんだで、終わることは悪いことばかりでもないんだよね
   こうして終わることで生まれる自由が、新たな可能性になることもある
   終わることは悲しい、終わって欲しくないのは事実
   でも、終わった先にも希望があるのも事実
   であれば、どっちに転んでも良いように動かないといけない
   どんな結果になろうとも、後悔しないよう歩いていく
   その1秒を、どうか大切にね…」

ビブリア顔3
ビブリア「ECOは終わってしまっても、このブログは変わらず
     皆様に私達の活動報告をしていく所存です!
     次のお話だって色々練ってますし、挿絵が無くなってはしまいますが
     それでもどうかお付き合い頂けると嬉しいです
     これから先も、宜しくお願い致します!!」
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あくまで美味しいお話を


ガチャ…カチャカチャ…

ss20170109_204723.jpg
クレノーン「…ちぃと、厳しくなってきたか」


クレノーン顔2
クレノーン「ふぅっ…。ワシと違って、お前は年月経っとるからのぉ…
      劣化に対して修理が追い付かん。そろそろ戦うんは難しいか…」

ss20170109_205402.jpg
クレノーン「…コイツはロズの遊び道具にでもするかのぉ」

カタンッ
「たぁいまぁー」

ロズ顔3
ロズ「おいしゃ、あーね、がっこ、みんにゃでねっ!」

クレノーン顔2
クレノーン「…ロズ、今おいちゃん油まみれなんじゃい…じゃからの、
      汚いの移るし、おいちゃんが世間から綺麗にされ兼ねんからのぉ…」

ロズ顔2
ロズ「…うっ?」

クレノーン顔1
クレノーン「…おいちゃんは着替える、ロズはまず手ェ洗って来ぃ」

ロズ顔6
ロズ「うぃっ!おてて、わしゃわしゃー!」






ロズ顔3
ロズ「おーぅ♪わしゃわしゃ、できたー」


『おいしゃー、できたー!』

ss20170412_235725.jpg
クレノーン「(甚平しか無かったか…着物も用意せんとのぉ…)
      ロズ、聞こえとるから傍で叫ぶな」

ガララッ

クレノーン顔1
クレノーン「やれやれ…。待たせた、そんじゃあ話聞いちゃる」

ロズ顔6
ロズ「うぃっ!あーねあーね、みにどぅと、どりゃと、えにょぐで
   くろーりゃーnグゥ~Σはぎゅっ!!」

クレノーン顔2
クレノーン「(ミニー・ドゥーとドラッキーと絵の具でクローラーに何をした…)
      …腹、減ったんか。昼飯はどうした」

ロズ顔5
ロズ「おうぅ~…おべんと、はんぶ、たべてにゃい…」

クレノーン顔2
クレノーン「何じゃ、ひっくり返しでもしたんか…ん、3時前か
      紫のアイツにおやつでも集って来ぃ」

ロズ顔1
ロズ「にぇー、おでかけ…いにゃい…」

クレノーン顔2
クレノーン「肝心な時に使えん奴じゃのー、何が神じゃ全く…
      ………しゃーない。ワシもちぃと腹が減ったしの」







ss20170413_000221.jpg
クレノーン「(台所なんぞ、立つんはいつ振りになるかのぉ…)」

クレノーン顔1
クレノーン「…すぐ出来そうなんは、やっぱ食パン焼くくらいじゃな…
      乗せるもんは…まぁ、こんだけあれば十分か」

じゃこ味噌ネギチーズ
クレノーン「じゃこ、味噌、ねぎ、そんで仕上げ用のチーズ、と…始めるか」

KIMG0011.jpg
クレノーン「(じゃこを歯ごたえ出るように、ごま油で炒めて…)」

クレノーン顔1
クレノーン「炒め終わったんは除けといて、次は味噌かのぉ…「おいしゃー」ん…?」

ss20170412_210209.jpg
ロズ「おいしゃ、てちゅだい、できぅ、よ」

クレノーン顔1
クレノーン「ん、働かざる者喰うべからず、良い心掛けじゃ…
      そんならロズ。そこのねぎ、刻んとってくれ」

ロズ顔6
ロズ「うぃっ!」

クレノーン顔2
クレノーン「…切る時、反対の手はちゃんとバルルの手にせぇよ
      戦闘のナイフとは勝手が違う、包丁は正しく手ェ添えるんじゃぞ」

ロズ顔1
ロズ「ばりゅりゅ…?」

クレノーン顔2
クレノーン「こう、指を丸めて…ん、やってみぃ」

ロズ顔3
ロズ「おーぅ!う~♪ね~でしゅ♪ね~でしゅ♪」トンットンッ

クレノーン顔1
クレノーン「(…飲み込み早いのぉ。これが若さってやつか…)
      終ったら、そこの味噌の皿にねぎ入れて、よぉ混ぜといて…ロズ?」

ロズ顔4
ロズ「うぅー…」

クレノーン顔2
クレノーン「(…ねぎが目に染みて、それ所じゃなかったかの…スマン)」




ロズ顔5
ロズ「ぉう~…でき、た…よ…うぅー…ねぎ、くしゃい…」

クレノーン顔1
クレノーン「ん、よぉやったの。…しっかり洗って来ぃ
      その間に、おいちゃんはこのねぎ味噌を」

ss20170413_001037.jpg
クレノーン「軽く炙っておくかの。…危ないけぇ、あんま近寄らんのじゃぞ
     (ちぃと量が多かったかのぉ…まぁ、多少は日持ちするじゃろ)」

ロズ顔3
ロズ「ふへへぇ~♪い~にぉ~い♪」

クレノーン顔1
クレノーン「ロズ、洗い終わったんなら次の準備しといてくれ
      炙り終ったら、コイツをパンに塗ってくぞ。食う分だけ用意せぃ」

ロズ顔6
ロズ「うぃっ!おいしゃ、にゃんまい?」

クレノーン顔2
クレノーン「…2枚かのぉ。出したら、1枚ずつ皿に並べてくれ」

ロズ顔3
ロズ「うー♪ カチャカチャ
   …おいしゃ、こぇ、いい?」

クレノーン顔1
クレノーン「おぅ。そんなら… ゴソゴソッ
      ん、コイツで塗ってくぞ」

KIMG0012.jpg
ロズ「ぺったぺった♪おーぅー♪」

クレノーン顔1
クレノーン「…あんま塗り過ぎんよぉにな、辛いぞ
      塗り終ったんは、焼いたじゃことチーズ乗せてくぞ」

ロズ顔1
ロズ「うー…こぇ、のしぇ、る、でき、ゅ?」

クレノーン顔1
クレノーン「どれ…ん、大丈夫じゃぞ。なら、乗せるぞ」

ロズ顔3
ロズ「うぃっ♪ぱりゃぱりゃ、いっぱぃ♪」

クレノーン顔2
クレノーン「乗せ終わったら、焼き目が付くまで焼く パタンッ
      …その間に、後始末じゃ。ロズ、洗いもんは出来るか」

ロズ顔6
ロズ「おーぅ!やりゅ、よっ!」







パカッ
KIMG0013.jpg
ロズ「うぃっ!でき、たっ!」

クレノーン顔2
クレノーン「…熱いけぇ、出す時と食う時は気ぃ付けるんじゃぞ
      しかしアレじゃ…中の人の写真技術があまりにも酷じゃな
      間間の挿絵がぼやけとって、何描いとるか分からん」

サーセン…;(yamimuiより)

ロズ顔1
ロズ「うー…おいしゃ、たべ、て、いい…?」

クレノーン顔2
クレノーン「ん…?おぉ、火傷せんよぉにしぃ」

ロズ顔6
ロズ「うぃっ!いた、らきま、しゅ!(モグモグ
   …あちゅいっ

クレノーン顔3
クレノーン「気ぃ付け言ったばっかりじゃろーて、全く…
      さて、ワシも仕上げに取り掛かるかの…
      凍結薬を焼酎とソーダ水で割t「あらあら、面白いことをしてるのね」

ss20170412_212345.jpg
ブラウニー「人がイメージチェンジに出てる間に、随分と楽しそうね…♪
      もう、酷いじゃない。こんな面白そうな事、あたし抜きでやるなんて」

クレノーン顔2
クレノーン「……………どちらさんで

ブラウニー顔6
ブラウニー「貴方を監視する為に降り立った、神でファーマーのマドンネンブラウよ
      大まかな容姿は変わってないんだから分かって頂戴」

ロズ顔1
ロズ「おぅー…にぇー、かみ、ふわぁふわぁ…おにぇー、しゃん?」

ブラウニー顔7
ブラウニー「ウフフ、ローゾフィアちゃんなりの褒め言葉としておこうかしら…♪
      あ、そうだわ…お客様をお連れしたわよ」

クレノーン顔4
クレノーン「オイ、此処はワシの飛空庭じゃぞ勝手に招くな
      おいちゃんはこれから飲むんで忙しいんじゃ、追い返せ」

ブラウニー顔6
ブラウニー「そんな暇があるならアイコンでも撮り直しに行きなさい
      …それと、お客様はローゾフィアちゃんに用があるそうよ」

ロズ顔1
ロズ「…うっ?」ガチャッ

ブラウニー顔5
ブラウニー「あら、いらっしゃい」

ss20170419_020531 (2)
クレノーン「………何じゃい、この生き物は」

ロズ顔1
ロズ「おぅ…?…おべんと、おいし、かった…?おにゃか、だいじょぶ…?」

クレノーン顔1
クレノーン「…理解出来たくはないんじゃが、お前はこの謎の生き物と知り合いで、
      今日の空腹の原因が、この生き物に昼食を分けたから、とか言うんか…」

ロズ顔2
ロズ「うぃ…おにゃか、ぐーぐー、ぐったり、かわいそー…」

クレノーン顔2
クレノーン「…ロズ、その優しさはせめて言語の通じる相手に向けてくれぃ
      こんな謎の生き物、懐かれても飼えんぞ」

ss20170419_020529.jpg
???「いい加減、ファウストじゃなく私に注目してもらえるかしら?」

メフィスト顔1
???「全く、わざわざ来てあげたのに失礼な人達ね」

クレノーン顔2
クレノーン「…おいちゃんからすれば、変な生き物に乗った名乗りもせん小娘が
      庭の持ち主に無断で上がり込んで偉そうにしとって、歓迎は出来んな」

メフィスト顔4
???「あら、そう言えば名乗ってなかったわね。これは失礼
    初めまして、私はメフィストフェレス。下のはファウストよ」

ロズ顔1
ロズ「ふぁしゅと、と、めふぃ、れ…?」

メフィスト顔1
メフィスト「呼びにくいのなら、メフィストでも良いわよ」

ロズ顔2
ロズ「おぅー…め、ふぃ…?」

メフィスト顔3
メフィスト「…まぁいいわ。それより、本題に移りましょう
      このファウストに餌付けなんてした物好き、貴女で間違いないわね?」

ロズ顔1
ロズ「うぃ」

メフィスト顔2
メフィスト「そう…。いくら『げぼく』がとは言え、それにより私は、
      貴方に借りが出来てしまったわね
      契約の悪魔としては、この展開はあまり面白くないわ」

ロズ顔2
ロズ「…?ふぁしゅと、ごはん、だめ、だった…?」

メフィスト顔1
メフィスト「いいえ、そこは今更気にしないわ
      問題は『貴方にこの借りをどう返すか』ということよ」

ロズ顔2
ロズ「う…??」

クレノーン顔2
クレノーン「要するに『助けてもらったからお礼がしたい』っちゅーことじゃ」

ロズ顔3
ロズ「! おーぅ♪」

メフィスト顔1
メフィスト「勝手に意訳しないで頂戴、アレするわよ」

クレノーン顔2
クレノーン「どれじゃい

ブラウニー顔5
ブラウニー「メフィストフェレスちゃん、結局は貴女は何をしに来たのかしら…?
      早く言わないと、このやり取り堂々巡りになるわよ」

メフィスト顔7
メフィスト「…そうね。まぁ、最初はファウストなんか助ける物好き、
      簡単に契約できそうだし、おもちゃにして弄んでやろうかと思ってたわ」

ブラウニー顔6
ブラウニー「あら、随分と楽しそ…良い趣味してるのね」「おい今楽しそうって」「気のせいよ」

メフィスト顔3
メフィスト「でも実際に会ってみたら、気が変わったわ」

ロズ顔1
ロズ「?」

メフィスト顔5
メフィスト「一見は飾られた人形のようなのに、人の黒い部分を知らない無垢な人
      それでも芯の部分はしっかりしてる、愛でるでも観察するでも遊ぶでも、
      貴女なら退屈しないで済みそうだわ♪」

ロズ顔2
ロズ「うっ?うぅっ…??」

メフィスト顔3
メフィスト「聞いた話では、貴方は冒険者見習いだったわね
      契約、ではなく趣味として、貴女の冒険に手を貸してあげても良いわ
      でも面倒なのは嫌よ?手伝ってあげるのは趣味の範囲でだけ
      それに貴女、愛でる方が面白そうね。そっちが本命になるかしら?」

ロズ顔5
ロズ「おぅう~…めっふぃ、おはにゃし、むじゅかしぃ…どう、ゆーこと…?」

メフィスト顔7
メフィスト「…この私に言わせようっていうの?
      仕方がないわね…つまりは」

クレノーン顔1
クレノーン「つまりコイツはロズと仲良ぉなりたい、っちゅーことじゃ」

メフィスト顔1
メフィスト「さっきから余計な口を挟まないで頂戴
      第一、貴方は無関係でしょ。これは私とこの子の話よ、外野は消えて」

クレノーン顔2
クレノーン「オイ小娘、おいちゃん今はコイツの保護者代理じゃけぇ、
      無関係どころか関係大いにあるんじゃぃ
      そもそも何じゃ、その口の利き方は。年上には敬意を払わんかい」

メフィスト顔6
メフィスト「敬意はそれに値する相手に対してするものよ、年齢は関係ないわ
      私のような可憐な幼女にそーんな古臭い考え、押し付けないで頂戴?
      ねぇ、お・じ・さ・ん?」

クレノーン顔2
クレノーン「…おじさん呼びは別にえぇ、実際おいちゃんじゃからの
      そんでも、そんな態度を取るような奴に姪を預ける訳にはいかん
      素直に『仲良くしよう』が言えるようになってから出直して来ぃ」

メフィスト顔1
メフィスト「煩いわね、どんな言い方をしようが勝手でしょ
      本当にアレするわよ、泣いて謝っても後悔することになるわよ?」

ロズ顔5
ロズ「お、おぅ…?おいしゃ…?めっふぃ…??
   こぁい、よ…?にゃかよ、く…しよ…?」

ブラウニー顔6
ブラウニー「あらあら、まあまあ…♪ローゾフィアちゃん、愛されてるのねぇ…♪」

メフィスト顔4
メフィスト「ローゾフィア、貴女が決めて頂戴
      私のお人形として、今日から頑張ってくれるわよね?」

クレノーン顔1
クレノーン「恩返しじゃなかったんか。ロズ、悪いことは言わん
      こういうのとは関わるな、危険な綱渡りはお前にはまだ早い」

ロズ顔5
ロズ「お、おぅう~…!!;」













ブラウニー顔8
ブラウニー「やれやれ、クレノーンだけでなくローゾフィアちゃん
      彼女もまた、観察してみるのも面白いかもしれないわね…
      うふふ、上位神への報告が楽しみだわ…♪
      それでは今回はこれでお開き、また次回お会いしましょう」

傷を忘れない為に 

4時まで書き切るのに掛かりました…割と真剣な話をさせて下さい。
月一ですが、今までは好きなように書いて、自分が楽しめれば良かったんです。
1人善がりの独壇場のつもりでした。でも、ある時から見てくれる人が出来て、
日に日に実感し、それが嬉しくて、声が届くとこの喜びが抑えられなくて。

しかし、ある時のある出来事で、私は人を傷付けました。
ガッと思いの丈を吐き出し、自分自身では話を広げたいだけでした。
つい、それが言葉と言う武器であることに気付かず、人を傷付けました。
バカで愚かな行為だったと、その事実を言われるまで気付けなかった。
かまって欲しい一心で、私は人を傷付けました。

お気付きかもしれませんが、そもそものきっかけである「小説」
それを書き、公開する。
まずその行為が怖くなりました。
ついでに今、これを書いている間も泣きそうになりながら、でも書いてます。
さっさとこうすれば良かった。誰かを傷付ける、そうなったら自分自身も楽しめない、
まぁ私は傷付いても仕方ないです。でも皆様は、と今回の結論に至りました。


できて1年にも満たないこのブログを休止、あるいは閉鎖としようかと思います。
したがって、最後の挨拶とさせて頂きます。
たいへん長くも短い間でしたが、ありがとうございました。



































ビブリア顔7
ビブリア「嘘だよーーーーーっ!!」

クレノーン顔2
クレノーン「嬢ちゃん、喧しい」

ビブリア顔7
ビブリア「いやー、早くネタバレしたかったもので!」

クレノーン顔2
クレノーン「っちゅーか、何でおいちゃん等が一緒なんじゃい…
      嬢ちゃんと会うんはm「おっとそれ以上は言っちゃ駄目です」…そうか」

ビブリア顔3
ビブリア「まぁ、サーバーの違う我々が何で一緒に居るのかは、
     これが本編とは違う「番外編」なお話だからですね
     本編とは関係ありません、って奴です
     あ、人選は主人公チームってことらしいですよ!」

クレノーン顔1
クレノーン「えらく緩いのぉ…。…そんで嬢ちゃん、人選はともかく
      さっき言っとった『ねたばれ』云々はどうしたんじゃ…?」

ビブリア顔1
ビブリア「あ、はいはい。まず、今回は『エイプリルフール』ということで
     ベタではありますが『閉鎖ネタ』をやった訳です
     それが今回の、この記事だと1番上にある文章ですね」

クレノーン顔2
クレノーン「すぐ分かる嘘やって、何が楽しいんじゃホンマに…」

ビブリア顔2
ビブリア「まぁまぁ…;
     一応この文章、ちょっとした遊び心があってですね…」

4時まで書き切るのに掛かりました…割と真剣な話をさせて下さい。
一ですが、今までは好きなように書いて、自分が楽しめれば良かったんです。
1人善がりの独壇場のつもりでした。でも、ある時から見てくれる人が出来て、
に日に実感し、それが嬉しくて、声が届くとこの喜びが抑えられなくて。

かし、ある時のある出来事で、私は人を傷付けました。
ッと思いの丈を吐き出し、自分自身では話を広げたいだけでした。
い、それが言葉と言う武器であることに気付かず、人を傷付けました。
カで愚かな行為だったと、その事実を言われるまで気付けなかった。
まって欲しい一心で、私は人を傷付けました。

気付きかもしれませんが、そもそものきっかけである「小説」
れを書き、公開する。
ずその行為が怖くなりました。
いでに今、これを書いている間も泣きそうになりながら、でも書いてます。
っさとこうすれば良かった。誰かを傷付ける、そうなったら自分自身も楽しめない、
ぁ私は傷付いても仕方ないです。でも皆様は、と今回の結論に至りました。


きて1年にも満たないこのブログを休止、あるいは閉鎖としようかと思います。
たがって、最後の挨拶とさせて頂きます。
いへん長くも短い間でしたが、ありがとうございました。

クレノーン顔1
クレノーン「『4月1日 四月馬鹿 お粗末様でした』…ナメとんのか
      所々の文の違和感は納得できんでもないが、腹立つのぉ…」

ビブリア顔1
ビブリア「文の最初の文字で違う文章が完成する、ベタだけど
     面白そうだなーってことで、それなりに考えたらしいですよ?」

クレノーン顔2
クレノーン「そんでも、ありもせんことを仄めかすんは気に喰わん
      ったく…やめるだの怖いだの、嘘ゆーても限度ってもんがあんぞ…」

ビブリア顔2
ビブリア「あ、クレノーンさん。この文章、全部が嘘…ではないんですよ」

クレノーン顔1
クレノーン「…一応、聞いとこうか」

ビブリア顔1
ビブリア「今回ついた嘘は2つです。まず『ブログの休止もしくは閉鎖』です
     …つまり、「人を傷付けた」とか「書いて公開するのが怖い」とかは事実
     このエピソードは実際にあって、だからこその「傷を忘れない為に」
     己の犯した罪を、もう繰り返さない為に。その戒めでもあるんです」

クレノーン顔1
クレノーン「…その件は解決した、と聞いとるぞ。相手さんの許しも得て、
      変わらずの関係を続けとる筈じゃろ
      こんなん書いて、それは相手さんにまで罪だのを押し付けて
      忘れたい記憶を引きずらせることと違うんか」

ビブリア顔2
ビブリア「…そうかもしれません。でも、こうでもしなきゃ駄目なんです
     相手に分かって欲しい、というよりは、自分が忘れない為なんですよ
     こうして見える形で残すことで、決して忘れてはいけないものになる
     嫌でも心に、記憶に、深く深く残る傷になるんです」

クレノーン顔2
クレノーン「…それこそ、嘘で片付ければいいものを」

ビブリア顔1
ビブリア「ですね。でも、結論からすれば今回『閉鎖は嘘』でした、という結論です
     つまり、『これからも続けていく』という決意表明なんですよ
     傷付けて、傷付いて、許して貰って、でも忘れられなくて
     そういう傷や想いって、あるからこそ前に進める場合もあると思うんです
     失敗や挫折を乗り越えて、なにか得られるものもある
     そんな風になりたい、そんな願望が…今回のネタバレなんですかね」

クレノーン顔2
クレノーン「…めんどくさい奴じゃのぉ、この話書いとる奴は
      なりたいんなら勝手に目指せ。一々経緯まで言わんでもいい
      許されたんなら、そこでその話は終焉じゃ…
      傷を残すんは、己の中だけにせぃ」

ビブリア顔2
ビブリア「上手く生きていく方法、よく分かんないって言ってました…
     不器用なりに、頑張りたいんですって」

クレノーン顔1
クレノーン「…そうか」

ビブリア顔7
ビブリア「あ、ちなみに2つ目の嘘は『書き切るのに4時まで掛かった』ところです!
     実際は2時くらいに書き始めて、3時に書き切ったそうです!」

クレノーン顔4
クレノーン「その嘘は必要あったんか」






ビブリア顔3
ビブリア「さてさて、辛気臭い話はそろそろ終わりにして、
     さっさと普段の我々に戻りましょうかー」

クレノーン顔2
クレノーン「…疲れたのぉ」

ビブリア顔1
ビブリア「ははは、お疲れ様ですクレノーンさん…
     バレバレの四月馬鹿にお付き合い頂き、ありがとうございました
     私ビブリアやクレノーンさん、他の皆が過ごす『やがて黒になる日まで』
     今後ともゆるーくのーんびり、続けていこうと思います」

クレノーン顔1
クレノーン「…もう難しいとは思う。それでも、何かしら良いと思ったら
      反応して貰えると、それは生きる活力にさえ成り得る
      出来るなら、してやってくれ。こっちも応じてはいく
      …期待に沿えるかは知らんが、努力はしよう」

ビブリア顔1
ビブリア「今回はしんみりとした雰囲気になってしまいましたが、
     今後は変わらずゆるーい話やシリアスな話など、
     書きたいものを色々書いていきます
     不器用なりに精一杯、頑張っていきますので応援宜しくお願い致します!」

クレノーン顔3
クレノーン「ほんじゃ、これで四月馬鹿は終わりじゃ…長々とスマンかったな」

ビブリア顔7
ビブリア「また次のお話まで、皆様さよーならー!!
     クレノーンさんもお疲れ様でしたー!!」

傷を忘れない為に

4時まで書き切るのに掛かりました…割と真剣な話をさせて下さい。
月一ですが、今までは好きなように書いて、自分が楽しめれば良かったんです。
1人善がりの独壇場のつもりでした。でも、ある時から見てくれる人が出来て、
日に日に実感し、それが嬉しくて、声が届くとこの喜びが抑えられなくて。

しかし、ある時のある出来事で、私は人を傷付けました。
ガッと思いの丈を吐き出し、自分自身では話を広げたいだけでした。
つい、それが言葉と言う武器であることに気付かず、人を傷付けました。
バカで愚かな行為だったと、その事実を言われるまで気付けなかった。
かまって欲しい一心で、私は人を傷付けました。

お気付きかもしれませんが、そもそものきっかけである「小説」
それを書き、公開する。
まずその行為が怖くなりました。
ついでに今、これを書いている間も泣きそうになりながら、でも書いてます。
さっさとこうすれば良かった。誰かを傷付ける、そうなったら自分自身も楽しめない、
まぁ私は傷付いても仕方ないです。でも皆様は、と今回の結論に至りました。


できて1年にも満たないこのブログを休止、あるいは閉鎖としようかと思います。
したがって、最後の挨拶とさせて頂きます。
たいへん長くも短い間でしたが、ありがとうございました。

ホワイトデーのお話(詠羅さんとのコラボ企画)

時期はバレンタインから1ヶ月になろうとしてる頃だった。

バレンタインもそうだったが、来たるホワイトデーは何を作るかなーと、
夕飯の買い出しに赴きながら考えていた。

そんな時、街灯の下で偶然目に留まった1人の男。

翼も光輪もないことから、エミル族であることは明白だった。

茶色い髪にハッキリとした顔立ち、
白を基調とした服装、(少々小柄ながら)しっかりとした身体つき。

俺からすれば、どんな人間もそこまで差は感じない。所詮は「人間」なのだから。

しかしその男は違った。一目見て、そう思った。

その男から感じたのは「人ならざる何か」の気配、
そしてそれ以上に「人を引き付けるオーラ」…とでも、言っておこう。

俺はその男を「面白い」と、その時から興味を持ち始めた。

そんな男を見ていると、雑誌を片手に遠い目をしているように感じた。

あの男は…何か、悩んでる…?

俺はビブリア程ではないけど、それでも結構気まぐれな性格だ。

興味があった、ただそれだけの理由で、俺はその男…キリヤナギに話し掛けたんだ。


「ごきげんよう、迷える子羊よ」


…開口一番、なんでこんな話し方なのか?

今の俺は、タイタニア族をベースに肉体を持つ冒険者、JOBはナイト。

だがそれ以前に、俺はドミニオン界の土地神である。

たまには神様らしく振る舞わなくてはな、神としての威厳や存在が保てない。

…これ真面目な話だからな?あぁ分かってる、お前も大事な信者だもんな。

でも、信者は多いに越したことはないってもんだ。

奴は俺が声を掛けると、最初は混乱したように、

「あの……、僕は、エミル・ガーディアンのキリヤナギです。
治安維持部隊の総隊長をしています。失礼ですが、貴方は……?」

と、自己紹介をしてくれた。混乱はしつつも礼儀正しい。

だが俺はお構いなしに、俺が神であること、
そして悩みがあるなら相談に乗る、という旨を伝えた。

…俺が神であると名乗った時、苦い顔をしたのは大目に見てやろう。

しかし余計に混乱させてしまったのか、中々返答が返ってこない。

まぁ、その気になれば心や記憶を覗いて悩みを知ることも出来た。

でも初対面でそれをするのもあれだ。なので念の為にもう1度、

「悩んでいるのだろう? さぁこの神に話してみよ」

と、声を掛けた。…うっせ、偉そうとか言うな実際偉いんだよ!

…コホンッ。とにかく、だ。

どう返答したら良いか分からない、という様子のキリヤナギ。

このままではキリがない。そこで俺は、

「ホワイトデーのお返しに悩んでいるようだが、お前は料理が苦手か。複雑だな」

と、言った。奴は一瞬、驚いたように俺を見た。

驚くのは無理もない。今思えば、心を見透かされた訳だからな。

…実際はどうなのかって?

持っていた雑誌がチョコレートのカタログだったことから推測し、
そうではないか、とカマを掛けた。

実際、そのカマは見事に掛かった訳だ。

それならば、と俺は奴に「手作りのお返し」を勧めることにした。

ホワイトデーはバレンタインに貰ったお菓子や気持ちに対し、
感謝や返事を送る大事な日。

食べる相手を想い、時間を掛けて想いを込めて、食べて貰い想いを届ける。

その一瞬の幸せが、料理にはあるのだと俺は考える。

これは俺の勝手な持論だが…なんとなく。そう、本当になんとなくだが、
俺はキリヤナギにはこの持論、そしてお返しについての想いを訴えたくなった。

最初は渋っていたが、少し挑発してみれば…すぐに話に乗ってきた。

「僕は進んでやらないだけで、料理もやろうと思えばできます。
その上で執事がやることを雇い主がやるのは、仕事を取り上げる事になりかねない」

そこまで言うのなら、と俺はある提案をした。

俺は一週間の期限を与え、奴にクッキーを作るように言った。

少々強引だったかもしれないが、奴はその提案を承諾した。

ますます面白い奴だ、と思った。

挑発したのは俺だが、ここまで乗って来るとは思わなかった。

話が決まった所で、俺はその場を後にした。

「神は挑発的な言い方はしたが常にお前の味方だ。それは忘れるなよ」

そんな一言を残して、な。





かんぱにーに顔を出したり、露店を覗いてみたり、
いい素材を探しに遠出する時もあれば、家でのんびり過ごす時もある。

器があるだけで、体感時間というのは大きく違うものだ。

これだけのことで、1日があっという間に終わってしまう。

今日もそんな気まぐれに、着の身着のままに過ごし、あっという間に日が暮れる。

そろそろ戻るか…。そう思いながら、家へと向かっている時だった。

以前にあの男と出会った街灯の下で、不意に俺は立ち止まった。

そよ風程度の風と一緒に、微かに甘い匂いがした。

この匂いは…

「こんばんは」

声のした方を向けば、そこに居たのはキリヤナギだった。

その手には袋があり、どうやら甘い匂いはここかららしい。

…うむ、間違いない。これはクッキーだな。

しかし、予想以上に早いな。…あれからすぐに実践してくれるとはな。

俺の言葉が届いたような気がして、なんだか少し嬉しかった。

まだうまくできない、と奴は言っていたが、それでも構わない、
と、俺はその手にあるクッキーを所望した。

些か不安そうに見つめながら、男はクッキーを手渡してきた。

「ふむ、見た目は悪くない」

袋から取り出したクッキーは型崩れもほとんど見られない、
実に美味しそうなクッキーだ。

見た目は合格だな…さて、味はどんなものだ…?

俺はクッキーをゆっくり口へと運んだ。

………。

「不味いな」

「……はい」

我ながら容赦ないと思う。向こうも自覚があったらしく、素直に受け止めたらしい。

正確には「不味い」のではなく、「物足りない」が正しいがな。

ダイエット用のものならともかく、普通のクッキーであれば甘さが足りない。

牛乳にこの間のギンモクセイ酒を少し加えてこのクッキーを漬け込んで、
カスタードクリームと一緒にグラスに詰めて、コーヒーパウダーを仕上げに
ティラミスにしたら美味そうだが…いや、活用案考えてどうすんだよ!

そんな誰にとも分からないことを胸の内に秘めつつ、
気を取り直して俺はクッキーの感想を述べた。

甘さが足りない。何かトッピングが欲しいところだ。
そして、やはり料理は素人なのだろう、と。

図星だったのか、奴は言葉を詰まらせ、俺から目を逸らす。

料理に関して素人であることは始めから分かっていたので、
そこまで気にはしていないし責めるつもりもない。

それに、

「だが、作れる事に対しては嘘ではなかった。以前の言葉を撤回しよう」

「不味い」のではなく「物足りない」のであれば、それは些細な失敗。

料理が出来る、という言葉は嘘ではない。

…そういう事に、しておこう。神は寛大だからな。

意外そうな顔をするキリヤナギを横目に、俺は更なる提案をする。

提案とは…そう、俺が直々に作り方を教える、だ。

料理も戦闘も、経験は多い方が良いだろうからな。

場所は…道具なんかもあるし、ウチで良いだろう。

…家主に無断で約束したことは、悪かったと思ってるぞ。いや、マジで。
(※後程、家主にこっ酷く怒られました)

「……わかりました。よろしくお願いします」

男は俺の提案を素直に承諾した。うむ、素直なことはいいことだ。

では、また明日に。と、言おうと思った時だ。

キリヤナギの背後から、別の人物の声がした。

先程から後ろに控えているな、とは思っていたが、そこには
黒髪に眼帯、ホークアイの職服に身を包んだ長身の男がいた。

キリヤナギはその男をグランジ、と呼んでいた。

…なるほど、主と従者の関係か。

この男も相当に鍛えられてるらしい。身体の軸は一向にブレることはなく、
警戒を怠ることなくこちら側を見ている。

…しかし、グランジとかいうこの男、なんか見てると修行だとかで
家を空けてるゾリューシュカを思い出す。

アイツ、ちゃんと飯食ってるかなぁ?

「グランジ、大丈夫だよ。この人は僕の神様だから……」

そんなことを考えてる間に、奴は警戒する従者への補足をしてくれていたらしい。

しかし「僕の神様」か…ビブリアにとっての神であれれば良い、
そう考えて過ごしてきたからか…この言葉は妙にくすぐったいものだ。

俺に敵意がないことが分かると、従者の男は静かに一歩引く。

そして話は、先程の提案に戻る。キリヤナギは、

「神様、グランジは僕の従者なので一緒にきてもいいですか?」

と、従者の同伴を求めてきた。なので俺は、

「構わないぞ。1人ではつまらないからな」

と、無論ながらに承諾した。

そうなると…明日の夕飯、多めに用意するかな。




更に次の日のことだ。

掃除用のクロスを片手にキッチンの流し台を掃除し、
ボウルや計量カップといった必要な道具を並べ、
夕飯用の食材の在庫確認をする。

…よし。掃除は普段からしてるからそこまで必要じゃなかったし、
道具も準備OK。夕飯も、昨日から作り置きしてた
ロールキャベツもあるし、あとは煮込んだり副菜を用意すれば良い。

時間も良い頃合いだ、そろそろ向かうとするか…。

一通りの準備を終えた俺は、少しそわそわしながら家を出た。

向かうはお決まりの街灯の下。

街灯の下へ到着すると、そこで俺はあの男を待つ。

とりあえず俺は、まず料理するのが好きなので料理がしたい。

その機会があるだけでも楽しみだが、更に今回は信者と共に、である。

この胸躍る高揚感、何百年ぶりくらいだろうな?

………おっ、来たな。あの2人、身長差もあるからか街中だと割と目立つなぁ。

少し日が暮れ始めた頃、キリヤナギとグランジがやって来た。

俺は簡単に挨拶をすると、早速2人を飛空庭へと案内した。

上がって早々にキッチンへ向かうつもりだった。が、

「エラトス神、戻られていたのですか?」

不意に聞こえたドアの音。そして、聞き馴染んだ声と呼び方。

声のした方を向けば、そこにはよく知る2人の人物。
1人は俺自らが導き、DEMへと転生させたダンビュライトの姿が。

そして、この飛空庭の家主にして店主、
手塩にかけて育てた大事な娘、ビブリアも一緒だった…。

普段通りに接したいところだが、信者の手前そうもいかん。

俺は神様口調を維持しつつ、来客を招いてキッチンを使うことを伝えた。

2人もどうやら、これから外出するらしい。

「夜には戻るから、お留守番お願いね」

何食わぬ顔でそれだけ言うと、ビブリアとダンビュライトは出口へ向かう。

…考えすぎだったか。嫌な予感がしたのだが、何事もないようだ。

見送りの言葉を掛けて、2人が出て行くのを見送る。

…筈だった。が、ビブリアはすれ違い際に耳元で囁いた。

「今回は大目に見るけど、此処での身勝手は程々にね…?」

そして、そのまま何事の無いかのように庭を後にした。

…やべぇ、目が笑ってなかった。

「エラトスさん?」

内心焦る中、不意に呼ばれてハッと我に返る。

キリヤナギは不思議そうに俺の名前を呼び、不思議そうに見詰めてくる。

…そうか、俺からは名乗ってなかったな。

このエラトスという名前も、冒険者として生活するうえで使う
言わば「偽名」ではあるが。

俺は簡単に、今現在の冒険者としての俺の自己紹介、
本来はドミニオン界を守護する土地神であること、
気付くと人の姿であったこと、そして今は此処で暮らしていることを伝えた。

流石に嫌でも分かるが、やはり奴を混乱させたらしい。

話についていけない、と顔に書いてある。

それでも俺は話し続けた。

神は人から望まれ、そこに存在を許されるのだ、と。

「じゃあ、信じる人が……いなくなったら?」

なんて奴は心配そうに尋ねてきたが、どうだろうな。

それは俺にも未知の領域。神とて、知らないことはあるってことだ。

それに、そんなことはどうだっていい。俺がやることは変わらない。

たった1人でも、俺を望み、信じる者が居るのなら、そいつの為に力を尽くそう。

「キリヤナギ。お前が私を神だと信じるならな」




…もう、二度と差し伸ばされた手を掴み損ねない為に。





気を取り直し、本題のクッキー作りを始めることにした。

奴が持参した材料とエプロンを準備し、レシピを探してる間、
俺は俺でクッキーを作り始めることに…なんだよ、話の途中で遮るなよ。

ん?目の前で実演したのか?当たり前だろ、その為に呼んだんだから。

…どんな手順だったのか?変なこと聞くなー…ふっ、しかし、そこは俺の予想通り。

こんなこともあろうかと、事前にレシピを書き起こしてー…って、Σあぁーっ!?

何で斜線引くんだよーっ!!あー…折角用意したのにひっでーなぁ…

こんな常識外れなレシピ、公に出来ない?え、何か変だったか?


~クッキーの作り方~
材料:巨麦粉、砂糖、バター

1.まず始めに「チャージストライク」で巨麦粉のムラを無くし、
  そこに砂糖と溶かしたバターを加える。
2.菜箸などの材料を混ぜやすい道具を装備し、「スピアサイクロン」でよく混ぜる。
3.均等に混ざったら、「ブロウ」で弾力が出るまでこね、生地を完成させる。
4.生地が完成したら、「衝撃波」で均等な厚みになるよう生地を引き延ばす。
5.生地を型で抜いたり包丁で切る等し、クッキーの形を形成する。
6.シートを敷いたトレーに、間隔をあけてクッキーを並べる。
7.炎のコロンを使用した武器(刺剣がオススメ)を構え、
  クッキーの表面ギリギリに「ライトニングスピア」をし、焼き上げる。
8.粗熱が取れたら完成。お好みでトッピングをしても良し。




まぁでも、流石に素人がただ見せただけで作れるわけはないからな。

そこはちゃんと、分量の割合や作業の目安なんかを教えたつもりだ。

…そうそう、クッキーの型を持参したのは驚いたな。アレ、俺も欲しいくらいだ。

なんて発見をしつつ、従者グランジが見つめる中、
俺達のクッキー作りは順調に進んでいった。

出ていた2人が戻ってきたのは、そのクッキーを今まさに焼き始めた時だった。

家の中ってこともあって、普通にオーブンで焼いたからな?

その後は知っての通り、クッキーを焼く合間に夕飯の用意を進めていた俺は、
客人2人も含める全員分の食事を準備した。

そして夕飯の途中で焼き上がったクッキーは、食後のデザートも兼ねて
全員で試食した、という訳だ。

俺が作ってる以上、失敗することはまずないが、
それでも予想以上に美味しい、とキリヤナギは思ったらしい。

食べた直後、驚きと感動が顔に出ていたぞ。

そんなキリヤナギは、試食を堪能するとテキパキと帰宅の準備を始めた。

俺は今回の体験や書き記したメモ、そして記憶として残るだろう味、
これらの経験を活かし、残り短い期限の中で納得のいく一品を作れるよう、
細やかながらの鼓舞と、そして楽しいひと時だったことを伝え、
いつもの街灯の下で、彼等の帰りを見送った。





そして同時に、心に穴が開いたような違和感を感じた。








時間は何時だったのか、それすらも覚えていない。

気が付くと、俺は1人ウテナ湖に来ていた。

仕事でも、修行でも、依頼でもなく、理由無きままに訪れた。

…あぁ、訂正しよう。訪れた理由はあった。

この場所は、俺が祀られてた湖と少し似てるような気がする。

だから、懐かしさに駆られて、無意識に引き寄せられたのかもしれない。

今は無き、俺が土地神として見守ってきた世界。

その世界を見続けてきた、俺の湖(せかい)。

しかし、その見守る世界が無くなった今、その湖も役目を果たせない。

そして俺自身もそう…土地神としては、もう役目など終わっているのだ。

約束の為、そしてあの子と共に居たいと、自らこちら側へ来た事に後悔はない。

それこそ、土地神という立場を捨て、自らの消滅さえも覚悟した程だ。

だがどうだ、実際は人の姿を持つことを許され、尚且つ土地神でもある。

信者など、もういないに等しい筈なのに。

どうして俺は、生かされているのか。

何故、俺はこのような中途半端な存在になったのか。

なんで…いつから、俺はこんな風になってしまったのか。

自分で自分が理解出来なくなる、意思が纏まらない、

怒りとも悲しみとも憎しみとも妬みとも恨みとも虚無感とも、

どれとも違う感情が渦巻く、

進むことも止まることも戻ることも変わることも、

何も出来ない叶わない

話す事でもない、話したところでどうにもならないこの想い。

その想いを、俺が延々と渦巻かせていた時だった。

カサッ、と草の音が耳に届く。

…俺は振り返ることはせず、意識だけをそちらに向ける。

出会って1週間にも満たないが、それでも共に過ごした時間は大きい。

俺を知っていて、神を名乗るような俺を探す人の良さ。

そして、嫌になる程に染み付いた、甘く香ばしいクッキーの匂い。

少なくとも俺には、これらに該当する人間に1人しか心当たりがない。

怒ってるのか気を使ってるのかは、何も言わないままに、
奴は…キリヤナギは、静かに俺の隣に腰掛けた。

俺から話を切り出せば、奴は怒ることも誤魔化すこともせず、
淡々と語ってくれた。

俺を探すのに苦労したこと。

ナビゲーションデバイス※が繋がらなかったこと。
(※各世界の人口の9割が所持している高性能電子端末(ECO世界におけるスマホ)。
 JKな奴ら2nd!!世界観設定より参照)

ビブリアが心配していたこと。

それらを一通り語り終わると、男は俺に尋ねた。

「……何故、こんな場所に?」

…と。

「少し考えたい事があった」

…我ながら不思議なものだ、意識はしていなかった。

だが、無意識のうちに勝手に口が動き、俺は語った。

この渦巻く想いについて、そう想ったきっかけについて、
きっかけが、あの時の一言にあったことを。

俺の言葉を聞くと、男は自分を責めるような表情を見せていたので、
誤解の無いよう訂正を入れる。

別に怒っている訳ではない。

怒りなどではなく…そう、ただ「疑問」だっただけだ。

俺は、俺自身が何なのか、自分自身の存在が疑問だったのだ。

そんな俺に、きっと奴は掛ける言葉が見つからなかっただけなのだろう。

たった一言、キリヤナギは呟いた。


「神様……」


そこで俺は気付いた。

そうだ。今の姿形は関係ない。

俺は、土地を守護せし神である。

そして、そんな俺を「神様」と認識し、呼び掛ける者が居る。

俺が俺(かみ)である理由、それにこれ以上の理由が必要だろうか。

「……そうだな。私は神だ」

落としていた目線を上げ、身体ごと隣に座るキリヤナギへと向ける。

そして、吹っ切れた俺は、奴にこう宣言した。


「信者キリヤナギ、今日より俺は、
 冥界の土地神から、アクロポリスの土地神に鞍替えをする」


この言葉に、男が目を丸くしたのを今でもよーく覚えている。

どうせ今は野良の神様みたいなもんだ、だったら良いじゃないか。

俺を信じる者が居る。その者の為に、その者の守るものを見守ろう。

誰かを護るこの騎士を、俺は見守ってみたいと思った。

故に、俺に迷いは無かった。

「分かりました。神様、アクロポリスをお願いします」

今度は言葉を詰まらせることなく、真っ直ぐと返答が返ってきた。

その、確かに「俺」を見詰める瞳に誓うとしよう。



俺は、この信仰とも友情とも慈悲とも違う、

しかし確かな「想い」に応え、未来を歩むこの土地の民を見守ろう。

存在が朽ち果て、消え去るその一瞬まで、な…。









ss20170313_225950.jpg
エラトス「…と、報告はこんなところか?」

エラトス顔1
エラトス「あとは知っての通り、話を終えた後、送り届けられる形に無事に帰宅
     そして約束の期限の日、無事に奴はクッキーを完成させた。以上」

ビブリア顔1
ビブリア「はーい、お疲れ様。…うん、あとはこれをもう少し纏めればいいかな?
     …でも、実際心配はしたんだよ神様
     私もこの前、皆に黙って出掛けたから強くは言えないけど」

エラトス顔1
エラトス「神様だって悩んでるってことだ。まぁ、お互い程々にしないとなー」

ビブリア顔2
ビブリア「…ねぇ、神様。どっちの神様が本当の神様なの?」

エラトス顔2
エラトス「…? どっち、ってのは?」

ビブリア顔1
ビブリア「今みたいに砕けた感じの…言ってしまえば『人間臭い』神様と、
     あの人の前で見せてた『土地神として』の神様、
     どっちの顔が、神様が神様らしくいられている時なのかなって」

エラトス顔7
エラトス「お前本当に鋭いよなぁ…どっちも俺だよ
     冒険者としての俺も、土地神としての俺も、家族としての俺も、
     どれも俺であって、そこには差なんてありはしない
     年上に敬語を使う感覚と一緒だな」

ビブリア顔1
ビブリア「なるほどね…。じゃあ次だけど、神様…その、割と重要だと思うけど
     …鞍帰りって、ホントにやるの…そもそも、出来るの?」

エラトス顔2
エラトス「あーそれなー…。それがな、ダメもとではあったが
     上位神に了解を貰いに行ってみたんだ。断られたら無断で居座る気構えで」

ビブリア顔2
ビブリア「なーにやってんだか、このバカミ様は」

エラトス顔2
エラトス「変な呼び方すんな!…で、だ。そこからは俺も予想外の言葉が返ってきてな
    『アクロポリスもだが、ドミニオン世界も
     どうせ今そこまで神は必要とされてないし、
     もう2つともお前に任せるわ。
     影響が出ない程度に好きにしなー』…って、WでOK貰った」

ビブリア顔4
ビブリア「神の世界ブランク過ぎんだろ!!」

エラトス顔3
エラトス「神も千差万別、十人十色だからなーはっはっはっ!」

チーンッ

エラトス顔1
エラトス「おっ、焼き上がったな」

自分の趣味でやるには珍しく、ちょっとレトロな薪のオーブン。

その重い扉を開くと、部屋中に漂う嗅ぎ慣れた筈の、
でも懐かしさを覚える甘い焼き菓子の匂い。

奴は無事に、渡すことが出来ただろうか。

想いを、気持ちを、しっかりその手で込めたものを。

そんな些細なことを考えながら、俺は焼きたてのクッキーを口に運ぶ。





~あとがき~

久々の更新、そしてにも係わらずの長文…!
重ね重ね、申し訳ありませんm(__)m

今回は我らが神様、エラトスのお話でした。
ふふふ、季節ものを書くのもそうですが…今回、素敵なことに
よその子さんとのコラボが実現!!感激です!!(´;ω;`)
詠羅さんと、詠羅さん宅のキリヤナギさんと共演させて頂きました!
↓コチラより、side違いのお話が読めます。うちの子も出てるので是非読んで!(
JKな奴ら2nd!!
まさか、お気に入りイリスカード「アクロポリスのガーディアン」さんと
共演する日が来るなんて…詠羅さん、本当にありがとうございました!!

これを機に、お友達なんかとも共演できないかなぁ…なんて|д゚)
さてさて、流石にもう長くなり過ぎてしまいますね…;
今回のコラボ、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです(*´ω`*)
是非是非、感想なども頂けると泣いて叫んで転がって喜びます(
その際は、是非とも「JKな奴ら2nd!!」さんへもお忘れなきようお願い致します(笑)

それでは今回はこれにて!読んで頂きありがとうございました!!
そして改めまして、詠羅さん!本当にお世話になりっぱなしでしたが
ありがとうございます!素敵で楽しい企画を、ありがとうございましたーヾ(*´∀`*)ノ
プロフィール

yamimui

Author:yamimui
エミルクロニクルオンラインの
二次創作小説ブログです。
自己満足で作ったモノなので、
読む際は自己責任で…

荒らしやクレーム等は
ご遠慮下さい!!

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