気持ちの投影

ふと、感じてしまうことがある。

私は確かに、そこにいる。

なのに、そこには私は映っていなくて。

気付いて欲しいけど、そんな勇気が出せなくて。

自分勝手、押し付け、我儘、そんな言葉が頭を過る。

吐き出してしまえば、きっと私はまた見放されるだろう。

これまでもそうだった、だからきっと、これからもそうなんだ。

そう思い、また、今日も気持ちを飲み込んだ。







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「(こんな風に考えてしまうから、私は大人になりきれないんだろうな…)」



エラトス顔1
エラトス「おっ、いたいた…。お前、寒がりのくせに外好きだな」

ビブリア顔1
ビブリア「…うん。ほら、私って意外に乙女趣味なところもあるからさ、
     ちょっと天体観測でもってね…そういう神様は?何か用事?」

エラトス顔7
エラトス「なーに、頃合いになったから一緒にどうかなーってな」

ビブリア顔2
ビブリア「…それは?」


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エラトス「去年の今頃から漬け込んでた、手製のギンモクセイ酒さ
     酒にギンモクセイ、俺の場合だと一緒にハーブとかライムとかも漬け込んで
     作る手作り酒だな。まぁ、一般的にはキンモクセイで作るもんだけどな」

ビブリア顔2
ビブリア「神様、食べないけどお酒は飲むんだね」

エラトス顔1
エラトス「必要としないだけで、純粋に楽しみたい時は飲み食いもするぞ?
     まっ、たまには神様の戯れに付き合えよ」

ビブリア顔1
ビブリア「…うん、ちょっとだけね」







ss20161115_001807.jpg
エラトス「こうしてお前と酒を飲む日が来るとはなぁ…あんな子供だったのに」

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ビブリア「…そうだね」

エラトス顔1
エラトス「まぁ…俺にとっての一瞬は、お前達人間の数年だもんな
     数年もあれば流石に成長もするか、特にここ1年なんかは…」

ビブリア顔2
ビブリア「…」

エラトス顔2
エラトス「…まったく、お前という奴は(ハァッ…」



「おーい、ビブリアー」


ビブリア顔1
ビブリア「何、神さ、ま…?あれ…その姿…」

ss20161115_002548.jpg
エラトス「いいから、ホラこっちおいで」

ビブリア顔2
ビブリア「え、でも、どうしたの急に…?何で元の姿になんて…」

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エラトス「いいから来いっての(ガバッ」

ビブリア顔4
ビブリア「わっ、ちょっと何s「こういう時は、吐き出したって良いんだぞ」…え?」


「大好きな人達と居るのに、自分だけ輪に入れないのは寂しいよな
 入りたくても、何のことか分かんない。入って良い時じゃない
 そして何より、入る為の勇気が出せない
 そう思ってしまうと、急に自分は必要でないように思えてきて、
 自分が勝手に思い込んでるだけって分かってても、泣きたくなるよな
 そんな時に誰かが幸せだと、その誰かを憎まずにはいられない…分かるよ

 でも、きっとそれを吐き出してしまうと向こうには
 『自分勝手な主張だ』『それはただの我儘だ』『自分から動けば良いのに』
 なんて、言われそうだよな。でも違うんだよ
 世の中、皆がみんな動くことが出来るわけじゃない
 どうしても、動きたくても動けない奴だっているんだよ
 後先考えずに思いをぶつけることも、まぁ1つの選択肢だろうな
 でも今の関係が崩れるのだけは嫌で、だから今ここで自分が堪えれば
 それで良い、と思って我慢する奴もいるんだよな…お前みたいに

 『言わないと分かんない』と、思われるだろうな。でも、言えないんだよな
 自分が勝手に思ってしまったこと、だと分かってしまってるから
 相手が好きだからこそ、こんな自分勝手を押し付ける訳にはいかないから
 自分だって同じことをしてきただろう、それでも普段通りに接してくれてるのに
 自分だけこんなことを言うのは間違ってる、と考えてしまうから

 でも、もしかしたら分かってくれるかもしれない
 ほんの少しでも、気持ちを汲み取ってくれてるかもしれない
 そんな淡い期待があるからこそ、この思いを飲み込むんだよな
 ケンカや争い、事件の原因ってのは、どちらか一方だけとは限らないよな
 事を起こした方が悪者にされるが、でもきっかけは相手の場合もある
 理由もなく怒り、悲しむことは…まぁ、断言はできないが無いだろうな
 そんな時、それを相手は気付いてくれるか?いや、まず無いよな
 相手には『一方的にされた』『何の前触れもなく』と、こんな風にしか思わないさ
 『相手にされたことは許せない、けど自分にも非があったのかもしれない』
 そう思って欲しいけど、そうもいかないよな
 人間、全く同じ目線の奴なんていないんだから。必ずどこかで違ってくるさ

 …お前はこれまでも、そしてこれからも思いを飲み込んでいくんだろうな
 昔、堪え切れずに思いを吐き出した結果…見放されてしまったから
 誰にも考えを分かってもらえなかったから
 どうするのが良いのか分からないから
 どうしても、そう簡単に変わることが出来ないことがあるから…」



エラトス顔1
エラトス「よっと…まぁ、でも…だ
     思いを吐き出せる誰かがいるんなら、そいつに愚痴ってしまう方が良いぞ
     やはり、我慢するよりはさっさと出してしまう方が気持ちも回復早いしな?
     そして言う相手は、何も人に限らなくても良いんだ
     ただ聞いてくれるだけで良いのなら、動物や植物、人形だって何だって良い
     …要するに、だ」


エラトス顔7
エラトス「あんまり、我慢し過ぎるなよ?」




ss20161115_021429 (3)
ビブリア「…やっぱり、神様には隠せないんだね。強く、ありたいのにな…
     ゴメン、もうちょっとだけ…うっ…」

エラトス顔1
エラトス「好きなだけすれば良い。少なくとも、ビブリアにとっての
     吐き出せる相手が俺であるなら、思いっきり出せばいいさ
     本来、土地神なんて信者の声聞くしかやってないもんだしな
     落ち着くまで、全部聞いてやるさ…酒でも飲みながら、な」

ビブリア顔5
ビブリア「……神様、あのさ」






<翌朝>

ビュート顔2
ビュート「おはようございます、謁見の方がお見えになってますよ姫ぎ…み?」

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エラトス「おー、おはようさんダンビュライト…と、ギーゴか?
     今日は仕事ないぞ?出勤ミスか?」

ギーゴ顔3
ギーゴ「アタイは今日はビブリアに用があって来たんだよ!
    まぁ、朝からアンタに合えたのは嬉しいんだけどね…

エラトス顔1
エラトス「どうしたギーゴ?体調悪いのかー?」

ギーゴ顔1
ギーゴ「なっ、なんでもない!!それより、ビブリアはどうしたんだい?
    ニドの新しい服の相談したいんだけど…」

ビュート顔1
ビュート「もしや、まだお眠りですか?でしたら、すぐに起こして参りますが…」

エラトス顔2
エラトス「あー、いや、アイツさ…」





「故郷…ドミニオン界に帰ったんだよ」    







~あとがき~

こう、書き始めた時はこういう想いが渦巻いてて、
でも書き終わる頃には気持ちも落ち着いてたので、なんと言いますか…
話が暗いっ!!
自分で自分を慰める用の話だったので、ぶっちゃけ公開するのは悩みましたが
「私はこういう人間です!」という、謎のアピールとして載せてみますw

ビブリアは中の人と半分だけシンクロしてる存在なので、
中の人のこういった思いや考え、感情なんかがそのまま出たりします。
違うとすれば、それを受け入れてくれる相手がいるかどうか、ですかね?
彼女にとってのそれは、神様ことエラトスです。
やはり育ての親、というか絶対の信頼を寄せている相手だからか、
今回の様に素直になれるのは彼だけなんでしょうね、今の所

さてさて、謎の伏線を張った所で今回はここまで!
重っ苦しい話にお付き合い頂き、本当にありがとうございます&ゴメンナサイ<(_ _)>
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Author:yamimui
エミルクロニクルオンラインの
二次創作小説ブログです。
自己満足で作ったモノなので、
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