その瞳に見えるもの、見えないもの(「気持ちの投影」つづき)


「故郷…ドミニオン界に帰ったんだよ」



ビュート顔3
ビュート「………故郷、ですか?」

エラトス顔1
エラトス「あぁ。それでだn「…ょ」んっ?」

ギーゴ顔4
ギーゴ「アンタ、見損なったよ!大事な娘が実家に帰っちまったってのに、
    なんだってそんなに呑気なんだい!一大事だろ、
    探すなり迎えに行くなりしたらどうなのさ!!」

エラトス顔2
エラトス「はぃ?いや、あのなギーゴこれはだな」

アスモ顔1
アスモデウス「…ビブリア様…私、何か気に障ることをしてしまったのですか…
       捨てられてしまったのですか…私では力不足だったのですか…
       顔も見たくない、ということなのですか…」

エラトス顔2
エラトス「おいアスモデウス…?ちょっと落ち着けって」

ヤタガラス顔4
ヤタガラス「なんたることだ…!俺の導きが足りなかったばかりに、このような…」

エラトス顔2
エラトス「ヤタガラスお前もか、だから冷静にだな」

イザナミ顔5
イザナミ「ふ…ふふ…ふふふっ…主様が、主様が妾を置いて行くなど…
     いくらお義父様と言えど、冗談が過ぎれば斬りますよ…?」

エラトス顔4
エラトス「おいやめろ刀を向けるな!話を聞けお前ら!これはだな…」

キャス顔4
キャスター「うっ、うっ…ビブリア…もう、帰ってこないの…?
      まだキャスター…教わりたいこと、いっぱいあるのに…グスッ」

ダンプティ顔4
アリアドネ「ご主人傷付けたのか!だからご主人いないのか!
      ご主人にひどいことするなら許さないからなっ!!」

エラトス顔2
エラトス「あーもーチビ達まで登場かよ…頼むから話を聞けって…
     いいかビブリアは帰ったには帰ったが…おい、何で武器を構えてるんだ
     待て何でこっちに近づくんだちょ、おちつk…」










『里帰り?』


エラトス顔2
エラトス「そーだよ…元々、年に1回か2回くらいか?定期的に里帰りしてんだよ
     今ではエミル世界からドミニオン界まではすぐに行き来できるし、
     用事そのものはすぐに済むから、今日中には戻るだろうな」

ビュート顔2
ビュート「そうでしたか!それを聞きましてこのダンビュライト、安心致しました」

イザナミ顔4
イザナミ「そうでしたら、もっと早くに仰ってくれれば良かったものを…
     お義父様もお人が悪いですね」

エラトス顔4
エラトス「俺は悪くねぇっ!!」

キャス顔1
キャスター「…ビブリア、何しに行ってるの…?」

エラトス顔2
エラトス「…あぁ。なーに、そんな大したことじゃないさ。ただの」









「墓参りさ。覚えてない両親の、な」










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「覚えてない、っていうのは…どういう意味だい?」

「そのままの意味さ。アイツは両親の記憶がないんだよ
 顔も、声も、名前も、何処に居たのか、何処で離ればなれになったのか、
 そして何処でその命尽きたのか、その原因も、とにかく何1つ覚えてないんだ」

「しかし、それでは目的地に赴くことも叶わぬのではないのか?」

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「…ちょっとした伝手があってだな。戦争の果てに
 多くの同族の眠る墓地がある、という情報は掴んでる
 本当にそこにアイツの両親がいるのか、そこまでは教えて貰ってないが
 行き方を書き記した日記を頼りに、毎年其処へ赴いてる…とだけ言っておこう」

「それでしたら、荷物持ちとして私もご一緒しましたのに…」

「バーロー。墓参りは遠足じゃないんだ、そんな大人数で行けるかよ
 それに…これはビブリアの事情であって、俺を含む他人が
 勝手に踏み込んでいいことじゃない。決めるのはアイツだ
 アイツが1人がいい、と言うならそうさせてやってくれ
 …たまには、洗い浚い話したいんだとさ」







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「ふぅっ…やっと着いた…」

「今年はちょっと来るのが早かったかな?ゴメンね、急に
 ちょっとさ…色々、抱え過ぎちゃって」

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「元気にはやってるよ。ホラ見て、冒険者になったばかりなのに
 もう転生したんだ。大変だったけど、友達が助けてくれたんだよ
 それからね、私自分のお店を始めたの。リベルタス堂って言ってね、
 何でも屋…みたいなお店かな?魔法具の販売も一緒にしてて、
 前に話した皆で毎日頑張ってるよ」



「…頑張ってるけどその結果が出なくて、誰にも見向きもして貰えなかったり、
 自分が臆病なせいで、人の輪に入れなかったり、それで勝手に傷ついて、
 でも我慢しちゃって、どんどん深みにはまっちゃって、壊れそうだった
 だから、ここで全部吐き出してしまえば、また歩けるかなー…って、思ってさ
 …自分勝手で、ゴメンね…?でも、少しだけで良いから…
 少しだけ、私の言葉を聞いてくれる…?」







「…って、思うんだ。んー…長くなっちゃったね、話
 遠慮せずに話せると思ったら、ついつい話し過ぎちゃったかな?
 でも折角だし、もう少し…」

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『あー、話してる最中に悪いが、ちょっと良いか?』

「………もしかして、神様?」

『おぅ。直接行けないもんでな、媒体越しで悪いな』

「それは良いけど…どうしたの?」

『えーっとだな…その、大事な墓参りだから店は任せろ、なんて言ったが…
 なんだ…予想以上にお前のパートナー達の抗議が凄くてな…
 本当に申し訳ないんだが、早めに戻ってくれないか…?』

「皆に内緒で来ちゃったからね、怒って当然か
 …でも、まだ心の整理が尽かないんだ。もう少しだけ待って欲しい」

「(うん…まだ、まだ帰れそうにない…。
  皆、私が勝手なことをしたから怒ってるかな…
  怖いな、帰るの。面と向かって言われたらどうしよう
 「見損なった」「自分勝手だ」「もう付き合ってられない」
  …どうしてこう、私って駄目なんだろうなぁ…分かってた筈なのに、
  また同じことを繰り返しちゃう…それなのに…それなのに………)」




「あぁ、もうっ!見ていられませんわっ!!」



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「先程から見ていれば…どうして貴女という人はっ!」

「え、あ、アルカード…?何で…」

「思い出星の力で独立できるようになったとはいえ、
 あれだけ心の中で嘆かれては嫌でも聞こえますわよ!」

「あ、そっか…一応、まだ私の心にもいるもんね…
 煩くしてごめんn「そういうことを言ってるんじゃありませんの!」え、えー…」

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「ビブリア様、アルカはあなた様が本当に心配なんですよ?勿論、私だって」

「そこは別に言わなくてもいいんですのよ、もう…」

「清姫…そんなに、心配掛けちゃった?」

「心配…そうですね。でも、それ以上にとても『寂しい』んです」

「…寂しい?」

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「全く、貴方がこんな退屈なことに苦しんでるなんて思わなかったわ
 ちょっと犬、貴方もなんとか言ってやりなさい」

「しかし…同じ悩みでも、どれだけ傷付くかは人それぞれだ…
 それを責めるのはどうだろうか。そして犬じゃない
 それより、俺は相棒に黙って来てしまったんだが
 この場合h「男のくせに小さいこと言わないで頂戴、アレするわよ」むっ…」

「2人まで…えっと、これは一体…」

「今、貴方は「評価されない」「行動に移せない」「我慢してしまう」といった
『己の劣等感』について悩んでる、ということで間違いないのね?」

「………うん」

「次に、貴方がそう考えるようになった「きっかけ」は?」

「きっかけ…?」

「誰かに何かされたのか?」

「…ううん、されてないよ。何もされなかったから…が、正しいのかな…
 友達と一緒にいたのに自分だけ輪に入れなかった時とか、
 自分では頑張ったのに、それを褒めて欲しかったのに見てすら貰えなかった時とか、
 間違ってることでも、その人との関係が壊れたり、問題が起きたりするのが嫌で
 黙って我慢した時とか…何時だったかは、もう覚えてないけどね
 そういう時に「あぁ、私って見られてないんだなぁ」「臆病者だな」って…」

「…はぁっ。つくづく嘆かわしいわ」

「嘆かわしい…そこまで言うの…」

「ビブリア、貴方はもっと周りを見なさい」

「………周りって?」

「その、お前は見られてない、と感じてるようだが…
 お前を見てる奴が、少なくとも此処にいることを分かって欲しい」

「私達はいつもビブリア様が頑張ってること、好きな物に対する熱意、
 あなた様の真面目さや優しさ、誰かを想う気持ち、それをいつも見てますよ
 そのことをお伝え出来てなかったせいで、 あなた様に不安な想いを
 させてしまったのなら、それは私達にも責任があります」

「確かに、貴方も直すべき点はありますわ。でも、全て貴方が悪い訳ではありませんの
 少しくらい、言いたいことを素直にお言いなさいな
 本当に仲良くしたい相手なら尚更、お互いの本音の部分で語らなければ
 伝わるものも伝わりませんわよ?
 …貴方は、貴方が思ってる以上に、誰かに必要とされる方ですのよ
 だから自分を軽んじてはいけませんの。いいですわね?」

「…」

「本当に助けが欲しいなら言いなさい、助けてあげなくもないわ
 代償は…まぁ、その時に考えるわ。 嘘か本当かは内緒だけど、
 甘い悪魔の言葉でも良いなら慰めてあげる…♪」

「悩み事や愚痴があるなら、俺で良ければ好きなだけ付き合おう
 他ならないお前の頼みなら、いつまでだって聞いてやる、
 一緒に悩んでやる、涙が止まるまで傍に居てやる」

「…」

「ちょっと犬、さり気なく口説くんじゃないわよ」

「Σむっ…!?いや、そんなことは」

「あははー…ワーウルフってば、どさくさに紛れてもー…
 狼のお肉って美味しいのかしらー…」

「清姫、落ち着きなさいな。メフィストも、こんな時に冗談はおやめなさいな」

「あら、どうして?」

「もうっ!大事なお話中ですのよ!場の空気を考えてですね…」




「…えへへ、皆ありがとね」



「…ビブリア様?」

「そこまで言われたら、今度は見てくれてることに気付けなかったことが
 悔やまれるなぁ…。本当、ゴメンね?」

「…どうやら吹っ切れたようね」

「うん、お陰様で。そっかー…私、ちゃんと見て貰えてたんだよね
 目先の評価ばかりに必死になって、好かれたい想いばかりで
 好きでいてくれてる人のことを無視しちゃってた
 それで勝手に悩んでたなんて、なんだか馬鹿らしいや」

「気付いて貰うことと気付くことは難しいんだ、向き不向きもあるだろうしな」

「優しいなぁ、ホントに…。でも、もう大丈夫
 見てくれる人がいるって分かったんなら、その人達の為に
 また頑張らないとねー」

「これだけ心配させたんですもの、頑張って頂かなくては困りますわ
 …また、あの笑顔を見せて頂戴ね?

「アルカ今、何か言いましたかー?」

「いっ、いえ…なんでもありませんわ…!」

「よーし、それじゃあ帰ろうかな。お店の皆も心配だしねー」

ss20161129_235759.jpg

「…じゃあ、またね」



「ところで他の皆は?」
「受付嬢の手伝いやリベルタス堂の収拾に行って貰ってますの」
「確かローレライだけは打ち合わせがどうの、って言ってましたけど」
「俺は相棒のクエスト中に急に連れて来られてだな…」
「いつまでも煩いわね、そんなにアレされたいの?」
「あはは…大丈夫かなー…」







<リベルタス堂・入口>

ビブリア顔2
ビブリア「(うーん、まずは勝手に里帰りした件について皆に謝って、
      心配を掛けたことも謝って、ロアの皆にお礼言って、それから…)」

ゾル顔1
ゾル「あれ、ビブリアも今帰ったの?」

ビブリア顔1
ビブリア「あ、ゾル君…うん、ただいま。ゾル君もおかえり
     えっと…確か、クエストに行ってたんだっけ?」

ゾル顔2
ゾル「…もしかして、ワーウルフの奴も帰ってる?」

ビブリア顔2
ビブリア「えっ…あー…そのー…(しまった…ゴメン、ウルフさん…)」

ゾル顔2
ゾル「…彼への説教は後でもいいか(ガサゴソッ…
   それよりビブリア、はいコレ」

ビブリア顔2
ビブリア「? 何これ、小包み?誰から?」

ゾル顔2
ゾル「ボク自身も言いたくないし、渡してきた本人が匿名希望だってさ」

ビブリア顔2
ビブリア「なにそれ怖い。えー…少なくとも、知ってる人だよね?」

ゾル顔2
ゾル「まぁね。…あぁ、不本意だけど伝言も預かってるよ」

ビブリア顔2
ビブリア「不本意なんだ…どんな?」



『不安なら、後ろを振り返ってみて欲しいな』



ビブリア顔2
ビブリア「(後ろ…?後ろ…背後…背中………もしかして…?)」

ss20170201_011234.jpg
ビブリア「(………まさか、ね?)」

ビブリア顔2
ビブリア「(仕事でしか接点ないし、いくら優しくてもここまではしないか…
      でも、もしそうだったらうr………あれ、何で私こんなことを…?)」

ゾル顔2
ゾル「…アイツは嫌いだ(ボソッ

ビブリア顔1
ビブリア「ゾル君、何か言った?」

ゾル顔1
ゾル「…どうやって仕置きをしようかな、ってね。ウルフちょっとー」

ビブリア顔1
ビブリア「あはははっ…その、お手柔らかにね?」




さーて、私もまた歩き出そう。

私のことだ、また不安に駆られて駄目になるかもしれない。

でも、その時は…手を差し伸べてくれる人がいる。

だからきっと大丈夫。

…そう、思っていいんだよね?


「ただいまー」





~あとがき~

タイトルにもある通り、少し前の「気持ちの投影」の続きのお話でした。
今回出てきたセリフは、私が…ではなく、
私が不安で駄目になってる時に頂いた言葉をお借りしたり、
友人から頂いた言葉を使わせて頂きました。
皆様ありがとうございます。弱い私で、ご迷惑をお掛けしてスミマセン;

何かあるとすぐに劣等感や不安感に襲われる私、
その(半分くらい)分身であるビブリアも影響を受けます。
でもきっと、気付けてなかっただけで沢山の人に支えられて
今日まで過ごしてるんだなぁ、と2人で痛感。
それを文章にしてみました。…重っ苦しくてスミマセン(;´∀`)
そして皆々様には心から感謝です♪

今はすっかり元気になりました!
だから言いますが、今回のこだわりはビブリアの衣装です(
ずっと温めてたお気に入りコーデをやっと解禁できて嬉しいです(*´ω`)b
それからロア達は…うん、我が家にいるの4人しか居なくて;
でも「心」で繋がってるから隠し事できなさそうだなぁ…と、出演ですw

心のモヤモヤもなくなり、お話も無事に更新!
お気に入りコーデも出せて何やらフラグも乱立(←)したし、
今回はここまでです!
面倒臭いお話&中の人にお付き合い頂き、
ホントにホントにありがとうございます!!
当ブログは、これからも頑張りますよー(/・ω・)/
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二次創作小説ブログです。
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